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ドラマ『19番目のカルテ』が新領域・総合診療医を通して描く日常のつながり

2025.8.24

#MOVIE

©TBSスパークル/TBS(撮影:加藤春日)
©TBSスパークル/TBS

患者と医師、そして、医師と医師の対峙の先を描く

赤池(田中泯)と徳重と滝野との師弟関係も魅力の一つ©TBSスパークル/TBS(撮影:加藤春日)
赤池(田中泯)と徳重と滝野との師弟関係も魅力の一つ©TBSスパークル/TBS(撮影:加藤春日)

総合診療医という、視聴者もあまり馴染みのない領域をドラマで扱うにあたって、徳重の恩師である赤池(田中泯)が孫弟子のような存在・滝野に解説する、あるいは彼女が、赤池の記したノートを読むという形で、各話において丁寧な解説がされているのも興味深い。

病院の総合診療医の仕事の3つの柱である「ゲートキーパー」「ファミリーメディスン」「コンダクター」の役割を第1話から第3話にかけて丁寧に描き、第4話では生活習慣病である糖尿病と向き合う患者夫婦(倉科カナ・浜野謙太)を通して、患者の「病」を発端に生じる「モヤモヤ」であるところの「疾患」を明らかにした。さらに第5話では、天才心臓血管外科医・茶屋坂心(ファーストサマーウイカ)の「心」と向き合う徳重の姿を通して、ただカウンセリングするだけではない、様々な方法を駆使した「問診」の技術を詳らかにする。

茶屋坂心(ファーストサマーウイカ)の「心」とも向き合った徳重©TBSスパークル/TBS(撮影:加藤春日)
茶屋坂心(ファーストサマーウイカ)の「心」とも向き合った徳重©TBSスパークル/TBS(撮影:加藤春日)

心とは、「あなたと私の間に生まれるもの」ではないかと第5話で徳重は言った。本作は、「あなた」と「私」=患者と医師、そして、医師と医師の対峙のその先を通して、「心」を描く。

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