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『コール・ジェーン』が見せた「全世界の女性が団結」するための可能性
本作は、団体の女性誰もが運動の主体であり、彼女たちが心を許しあいながら団結する様子を丁寧に描くことで、ラストで描かれるジェーンの勝利に説得力を持たせることに成功している。社会問題に対して何か考えたり行動したいと思ったとき、他者と社会への怒りを共有するだけではなかなかうまくいかず、何より継続して連帯していくことは難しいだろう。しかし社会への問題意識の共有と、目の前にいる人への共感や労わりが、さらにその積み重ねによる信頼が共存すれば、その両輪が作用し合うようにプロテストを駆動させてゆくのだ。「ジェーン」はまさに「全世界の女性が団結」するための道標を示していると言えるだろう。
『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』
監督・脚本：フィリス・ナジー
プロデューサー：ロビー・ブレナー
出演：エリザベス・バンクス、シガニー・ウィーバー
2022年/ アメリカ /原題：Call Jane / PG12
配給：プレシディオ
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公式HP：https://www.call-jane.jp
X公式アカウント：https://twitter.com/CallJane_jp
