グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
8月8日はMountain States Tokyoのストーリークリエイター・引地央行さんの紹介で、アウトドアガイドKammuiの創設者であるマックス・マッキーさんが登場。Kammuiの活動と、Kammuiの設立に繋がったインスピレーションについて伺いました。
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親元を離れてイギリスでの寮生活
Celeina(MC):まずはプロフィールをご紹介させていただきます。マックス・マッキーさんは、弁護士、起業家として東京を拠点に活動。2021年にプレミアムな自然体験を提供するトップガイドとユーザーをマッチングするマルチサイドプラットフォーム、株式会社Kammuiを設立されています。バックカントリースノーボードとDJを愛し、日本のカルチャーを海外に発信していくことに情熱を注がれています。
タカノ(MC):すごい幅の広さですが、そもそもマックスさんは鎌倉生まれと聞きました。
マックス:そうです。母が日本人で、鎌倉で生まれてから9歳まで日本にいたんですけど、そこから親の転勤でヨーロッパに行きました。
タカノ:9歳からはどこに行かれたんですか?
マックス:両親はパリにいたんですけど、僕は父がイギリス人ということもあってイギリスの寮に。ハリーポッターのような世界ですね。
タカノ:そこから日本に戻ってこられたんですか?
マックス:両親はすぐに日本に帰ったんですけど、僕はずっとイギリスにいて。大学を卒業した後もイギリスに住んで弁護士をやっていました。

Celeina:日本では日本の小学校に行かれていたんですか?
マックス:インターナショナルスクールでした。
Celeina:なるほど。じゃあ、そこでのギャップはあまりなく、スムーズに海外で生活できたんですか?
マックス:いや、かなりギャップがありました。行ったこともない国に親もいない状況で送り込まれて、結構ショックでしたね。いきなりベイクドビーンズとか食べさせられたり。
タカノ:食生活ですね。
マックス:食生活は特にそうですね。日本の食生活は世界のトップだと思っているんですけど、当時のイギリスは特にひどかったので。
Celeina:イギリスから日本に帰ってこられたときに、改めてギャップはありましたか? ミックス同士として気になることがたくさんあって(笑)。
マックス:ギャップはあんまりなかったですね。イギリスにいた頃から野村訓市と『sputnik : whole life catalogue』(世界86人のクリエイターに取材したインタビュー集)をやったり、日本のプロジェクトをやり続けていたので、帰国しても友達がいて。
Celeina:それは心強いですね。
マックス:そこは結構楽でした。
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自然での体験をイノベーションするKammuiを設立
タカノ:Kammuiは2021年に設立されたんですよね?
マックス:そうですね。ローンチしたのが1年前です。
タカノ:Kammuiはどういうプラットフォームなんですか?
マックス:Kammuiのミッションは、もっと多くの人たちを自然に繋げることです。自然は元々日本のカルチャーで、健康やスピリチュアリティの面でも重要なんです。最近はデジタルが多くなって、メンタルなどいろいろな問題がある中で、もう少し自然を自分のライフスタイルに取り入れていくことをプラットフォームを通してやっています。


タカノ:そのガイドをしてくれる方とマッチングしてくれる。
マックス:そうですね。Kammuiは日本のトップのガイドさん、例えば瞑想だと京都のお坊さんから『オリンピック』のスキー選手から、いろいろなジャンルのトップガイドさんとマッチングして、日本のクオリティが高い自然体験をブッキングできるプラットフォームです。
タカノ:ウェブサイトを見ると、SUP(スタンドアップパドルボード)とかハイキングとかいろいろなジャンルがあるんです。その中で「Escapes」というジャンルがあって、そこをクリックしてみたら茶道の体験があったり、本当にジャンルの幅が広いなと思いました。
Celeina:そのエスケープは現実から逃避するという意味ですか?
マックス:自然へのエスケープという意味です。ガイドだけではなく宿泊施設も参加しているので、宿泊も含めて自然での体験ですね。日本政府も今プッシュしているアドベンチャーツーリズムがあるんですけど、例えば北海道で自然を楽しみながらローカルな食を楽しんだり、世界的にもレベルが高いナチュールワイナリーをまわったり。自然での体験をイノベーションして、もっと多くの人たちが楽しめるように。
Celeina:お話を聞いていると、マックスさんとアウトドアアクティビティの繋がりを強く感じますけど、その始まりはいつだったんですか?
マックス:ヨーロッパでもバックカントリーのスノーボードをやっていたんですけど、本当にハマりだしたのが日本に帰国したタイミングで。日本にある、世界でもトップレベルの雪山にハマって、バックカントリーのスノボを通してKammuiのインスピレーションを受けました。

Celeina:日本のパウダースノーはクオリティがすごく高くて、海外で人気なんですよ。
タカノ:それは知らなかった。趣味から仕事に、すごく理想的な感じがしますけど。
マックス:そうですね。お金的には弁護士をずっとやっていた方が楽だったと思うんですけど。
Celeina:好きを仕事にする辛さはあるけど。
タカノ:でも、Kammuiを始めていろんな人との繋がりもできたんじゃないですか?
マックス:そうですね。ベンチャーを立ち上げるのは2回目なんですけど、個人的に楽しいと思うことがミッションにフィットしている人を紹介されて、新しい人と出会うことがインスピレーションになります。
Celeina:人との出会い。キーワードですね。
タカノ:さあ、ここで1曲いきたいと思います。マックスさんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。どんな曲でしょうか。
マックス:DJするときも最後にかけたいくらいの曲で、一番リスペクトしているブライアン・イーノというイギリスのアーティストと、The Velvet Undergroundのメンバーだったジョン・ケイルという素晴らしいアーティストが2人で作ったアップビートな曲です。ジョン・ケイル&ブライアン・イーノで“Spinning Away” 。