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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

原木賢太が語る「装飾家」の仕事

2023.7.4

#FASHION

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

6月14日は、ブラジリアン柔術道場「カルペディエム」の総代表、石川祐樹さんのご紹介で、装飾家の原木賢太(はらき けんた)さんが出演。25歳まで水着や下着のテキスタイルデザインの仕事をした後に転職、内装デザインを手がける「GOO FACTORY」に就職し10年働いた後、今年4月に独立して活動中の原木さんに「装飾家」の仕事の内容や、インスピレーションの源などについて伺いました。

空間を飾り付ける「装飾家」の仕事とは

タカノ(MC):石川さん曰く「変わり者に見えるけど、実は常識人」とおっしゃってました。

原木:昔、ロン毛のモヒカンだったんです(笑)。

Celeina(MC):ファッションはちょっと尖ってるけど、お話してみると、すごく温厚な方っていう意味ですかね(笑)。

タカノ:石川さんには、その印象が強かったのかもしれない(笑)。

Celeina:さあ、お仕事についてお伺いしていきたいんですけれども、まず「装飾家」というのは、どういったお仕事なんですか?

原木:空間を飾り付けることを生業としてるんですけど、ウィンドウディスプレイとか、イベントスペースの装飾とか、あとは、商空間の装飾などをやっています。

タカノ:装飾家っていう言葉、初めて聞きました。

原木:多分あまり名乗ってる人はいなくて、僕の師匠の師匠(沖山潤さん)が言い始めたのかな。英語圏では「デコレーター」っていうんですよね。そういう職業を日本語にしたのが装飾家です。

Celeina:装飾するというのは、具体的にどういったお仕事をされてるんですか?

原木:具体的には、洋服屋さんの仕事が多いですね。ポップアップスペースの什器を作ったり。あと、例えば、ハンガーラックとか。別に、わざわざ作らなくてもいいんですけど、ブランドさんが伝えたい世界を増幅してみんなに伝えるっていう仕事ですね。

Celeina:深い。

タカノ:それは、お店側が原木さんにイメージを伝えて、原木さんの方でこうしましょうみたいな提案をしていくんですか?

原木:そうですね。丸投げというか、好きにやってよみたいなときもありますし。大体、こういうのをやりたいみたいなイメージを頂いて、こちらから提案するというのもあります。

Celeina:空間のイメージって、言葉で伝えにくいものじゃないですか。そのイメージを言葉でやり取りして、原木さんが形にしていく……。

原木:言葉や絵でやり取りをして、完成させていくのが僕の仕事ですね。

Celeina:そもそも、このお仕事を始められたきっかけは何だったんですか?

原木:きっかけは、僕が好きだった洋服屋さんを作ってた前職の「GOO FACTORY」という会社ですね。僕、全然違う業界にいたんですけど、それでも良いと募集要項に書いてあったんで、応募したら、あれよあれよと言う間に。

Celeina:それで10年働かれて、今年の春に独立されたと。

原木:そうです。3月末で辞めて、1ヶ月ぐらいお休みして、5月の頭ぐらいから活動し始めた感じです。

Celeina:独立されてみて、どうですか?

原木:まだ1ヶ月ちょっとなんで、あんまりどうってことはないですけど、良いこと悪いことが表裏一体だなと思ったのが、自分で決めなきゃいけないこと。それが独立して感じたことです。

タカノ:時間管理とか、どうやってるんですか?

原木:いや、苦手なんですよ。

Celeina:私は独立してて、タカノさんも独立している……

タカノ:という言い方もできるかもしれない。

Celeina:という意味で、何かインプットもしなきゃいけないし、アウトプットもしなきゃいけないし。その時間配分と心のペース配分みたいなところは?

原木:それは大きいですね。頭の切り替えとか。

Celeina:原木さんが、オンオフを切り替えたいときにしているルーティンとか、何かあったりしますか?

原木:時代に逆らってはいますけど、タバコ吸いますね。

タカノ:あれも切り替えになりますね。

Celeina:空間の仕切りになったりもしますしね。

原木:あとは柔術ですかね。

タカノ:出た(笑)。今週のキーワード。

Celeina:柔術は、週に何回ぐらいやられてるんですか?

原木:週2回、行ければいいかなと思って。でも、好きな人は週5~6回、行ってたりするので。

Celeina:毎日じゃないですか。

原木:行ったら、毎回いる人がいっぱいいるんで、ハマっちゃうんですよね。

タカノ:きっかけは何だったんですか?

原木:30代に入るぐらいのときに、ご飯を食べる量が減ったんですよ。これ、男として弱ってきたんじゃないかって危機感を感じて。元々、スポーツが好きで、格闘技にも興味があったので、ちょっと行ってみました。

タカノ:それからずっと?

原木:そうですね。生活に溶け込んでるというか。

タカノ:継続している理由は何かあるんですか?

原木:面白いです。スパーリングで、負けというのはないんですけど、自分がタップ、参ったすると、やっぱり悔しいんですよね。それこそ、お猿さんの時代だったら、タップしたら死んでた訳じゃないですか。負けて、例えば、子孫を残せない悔しさって本能と直結している部分というか。それを感じますよね。

タカノ:今週、皆さんブラジリアン柔術じゃないですか。だんだん、我々も、ちょっと興味が湧いてきて(笑)。

原木:体験に来てください(笑)。

Celeina:それでは、ここで1曲お送りしたいと思います。原木さんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらったんですが、どんな曲でしょうか?

原木:小椋佳さんの“糸杉のある風景”です。BUDDHA BRAND“人間発電所”のアウトロでサンプリングされてるそうで。仕事とも関連してくるんですけど、ネタ元を見つけると、気持ち良いじゃないですか。あと、夕方っぽいっていうところで選びました。

装飾家のインスピレーションの源

タカノ:原木さんのお仕事って、ある種、世界を作る仕事でもあるじゃないですか。生み出す仕事というか。インスピレーションとかアイディアの源はどこから来てるんですか?

原木:いろいろあります。例えば、アートの展示を見るとかは、クリエーションする人はみんなやることだと思うんですけど。他には、街の風景を感じるようにしていて。例えば、イカした窓の割り方とか。それをテープで直してて。そこにカッコ良くする意図は全然ないじゃないですか。だけど何か感じるぞ、みたいな。あと、町中華に行って、リモコンにサランラップをグルグルに巻いてあるのを見て、これ、使えるんじゃないか、みたいな。

タカノ:面白い。そのラップをグルグル巻きとか、ガムテープで補修とかって全部、機能面の話ですよね。機能としてやってるんだけど、そこにデザイン的な何かを見出すという。

原木:インスパイアされるみたいな。ちょっと手を加えたら、これ、カッコ良くなるんじゃないかなとか、そういう感じですね。

Celeina:さあ、「FIST BUMP」は、グータッチでつなぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっていますが、原木さんがご紹介してくださるのは、どんな方でしょうか?

原木:トランジット・ジェネラルオフィスの、井戸田康祐(いとだ こうすけ)さんです。学生時代からの友達なので、10年以上の付き合いで。仕事もよく一緒にしてて、彼はイベントの企画とか制作みたいなことをして、僕がその内装の部分を担当させてもらってという感じですね。

Celeina:なるほど、一言で表すと、どんな方でしょうか?

原木:いい意味でミーハーですね。

Celeina:ありがとうございます。明日はトランジット・ジェネラルオフィスの井戸田康祐さんにつなぎます。装飾家の原木賢太さん、ありがとうございました。

原木:ありがとうございます。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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