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XGの1stアルバム、ライターらはどう聴いた?
—国内の話題作でいえば、XGの1stアルバムも発表されましたね。こちらはみなさんどう聴かれましたか? つやちゃんさんにはNiEWでレビュー記事も書いていただいていますね。

つやちゃん:はい。サウンド的に「びっくり仰天!」みたいなことは意外となくて、正統派のR&Bや、トラップ、ブーンバップ、ハウス等いろんなサウンドに真正面からXGが挑んでいったというアルバムでしたね。でも、レビューでも書かせてもらったんですけど、それをメンバーみんながすごく楽しそうにワクワクしながら作っている、歌っているのが、すごく良いなと思います。そういうところがXGの個性で、正統派にやる曲にもXGのワクワク感が加わることで、アルバム全体のカラーやムードが変わってくるんだなと、XGの凄さをそこで感じましたね。
セメント:僕はXGを“MASCARA”で好きになったので、ポップスやR&BをやっているXGがけっこう好きなんですよ。だから今回だと“GALA”とか“HYPNOTIZE”などの、ガラージとかハウス系の曲が良いなと思いました。つやちゃんがおっしゃる通り、今までの活動の延長のサウンドでありつつ、いろんなことをやっていて、それを全部昇華できるスキルの高さが印象に残りました。
セメント:あと、WINDOWSENという中国のファッションブランドと密接にコラボしていて、“GALA”のMVではカスタムのルックを採用していますよね。トランスヒューマン的、ポストヒューマン的なイメージというのが、こういうグループが提示するものとしては新しいなと思っています。未来的というのは、元々あったコンセプトではあるんですけれども、「どういう存在でもそこにあることができる、単一の身体性にとらわれない」といったビジョンが、今回のアルバムではよりはっきりと打ち出されていました。そういう点で、XGはクィアなファンに訴えかけるものがめちゃくちゃ強くて、これぐらい訴える力が強いのは他にARTMSとかXLOVぐらいだなと思います。