10月17日(土)から19日(月)にかけて、東京・TOFROM YAESU TOWERにて開催される写真アートフェア『T3 PHOTO ASIA 2026』特別展の出展作家が公開された。
『T3 PHOTO ASIA』は、10月3日(土)から10月26日(月)まで東京の八重洲、日本橋、京橋エリアの都市空間を舞台に開催中の写真フェスティバル『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2026』の一環として行われるアートフェア。特別展は同フェアのギャラリーブースによる展示にとどまらず、アジアにおける写真表現の過去、現在、未来を探るキュレーションプログラムとなっている。
開催3年目を迎える2026年は、『Masters』と『Discover New Asia』の2つの特別企画展を通して、中国とアジア各地とのつながりに異なる視点から迫る。『Masters』では、中国出身のRongRongと日本出身のinriのアーティストカップルで、2000年から写真を通じた共同制作を行ってきたRongRong&inriを迎える。主要作品として紹介される『Tsumari Story』(2012〜2014年)のほか、家族や場所、そして異なる文化的背景が交わる場に着目した作品が展示される予定だ。
『Discover New Asia』では、パリと北京を拠点に活動するトーマス・ソーヴィンによる『Things Left Behind』を紹介。2009年の設立以来、20世紀後半の中国で撮影された100万点を超える匿名の写真を収蔵するアーカイブプロジェクト『Beijing Silvermine』と、豊富なフォトブック制作の実践をもとに構成された作品となっている。
さらに光学機器メーカー・SigmaによるSigma Foundation刊行の写真集を展示・販売する『SIGMA』も展開。新刊『Trevor Key』(トレヴァー・キー)の刊行記念として、国内初の収録作品の展示も行われる。


そのほか、批評家・梅津元のキュレーションによる2つの企画展『POST INDUSTRIAL MEDIUM−複製技術時代の終焉』『帰れない写真:帰属と解除と充填と−そして写真は途方に暮れる』を開催。世代、歴史、表現手法を横断しながら、写真の多様な姿に光を当てる企画となる。
また、フォトブックとプリント・エディションに焦点を当てたセクション『Next Edition』も新たにスタート。同企画によりフェアには約30のギャラリーやプラットフォームが参加し、写真を「展示する」だけでなく、「出版する」「コレクションする」といった多様なあり方を拡大していく。
あわせて、同会場にて同時開催される写真集や出版文化にフォーカスしたブックフェア『T3 BOOK MARCHÉ 2026』のキービジュアルと出展者72組が公開された。同マルシェには、日本をはじめアジア各都市から出版社、書店、アーティスト、インディペンデントパブリッシャーが集結。「アジア」といっても、言語、出版環境、本が読者に届くまでの道のりなどがそれぞれ異なるが、そうした違いを一括りにせず、実際に本を手に取ることで見えてくる違いやつながりを大切にしているという。
今回は、新たに『PASSAGES』というセクションを設け、中国・フランス拠点のLa Maison de Z、バンコクのVacilando Bookshop、ベイルート発のKaph Booksをフィーチャー。日本ではまだ出会う機会の少ない出版物を通して、本が土地を越えて人から人へと手渡されていく道のりと、その背景にある出版文化が紹介される。
会期中は、出版やブックフェアのあり方から、暗室やプリントといった写真の物質的プロセス、本づくりに至るアーティストの思考、AIによる「見ること」の変化まで、写真と本を多角的に考えるトークプログラムも多数開催。『T3 BOOK MARCHÉ』のディレクターを務めるキン・シュウウ(金秋雨)らが登壇する。
『T3 PHOTO ASIA 2026』

会期|2026年10月17日(土)~10月19日(月)
*16日(金)はVIP Preview/Opening Reception(招待者のみ)
時間|10月16日(金) Preview
10月17日(土) Public View 11:00~19:00
10月18日(日) Public View 11:00~19:00
10月19日(月) Public View 11:00~17:00
会場|TOFROM YAESU TOWER 6階 東京建物 ぴあ シアター&カンファレンス
入場|前売券 ¥2,000、当日券 ¥2,500、学生/障害者 ¥1,000 (in Tax)
ディレクター|キム・ジョンウン(金廷恩)
協賛|東京建物株式会社、株式会社シグマ、丸川コレクション
協力|株式会社サンエムカラー
<特別企画プログラム>
・Discover New Asia vol.3 (DNA vol.3)
Things Left Behind — トーマス・ソーヴィン
・Masters
RongRong&inri
・SIGMA
・「POST INDUSTRIAL MEDIUM−複製技術時代の終焉」
出品作家(生年順):
高松次郎、木下佳通代、吉田克朗、若江漢字、山崎博、山中信夫、久家靖秀、大島成己、金村修、北野謙、小松浩子、佐野陽一、田中和人、三宅砂織、播磨みどり、相川勝、村上華子、長田奈緒、吉田志穂
協力: Yumiko Chiba Associates、Takuro Someya Contemporary Art、MEM、GALLERY TAGA2、KANA KAWANISHI GALLERY、WAITINGROOM、MAHO KUBOTA GALLERY、KOTARO NUKAGA、eitoeiko、Maki Fine Arts
キュレーター:梅津元
・「帰れない写真:帰属と解除と充填と−そして写真は途方に暮れる」(MARUKAWA COLLECTION)
主な出品作家:
中山岩太、山沢栄子、音納捨三、椎原治、瑛九、岡上淑子、今井壽惠、川田喜久治、細江英公、森山大道、杉浦邦恵、北井一夫、牛腸茂雄、石内都、築地仁、西村多美子、オノデラユキ、野村在、今坂庸二朗、鈴木のぞみ、須藤絢乃
(作品は全て丸川コレクション収蔵作品)
キュレーター:梅津元
『T3 BOOK MARCHÉ 2026』

会期|2026年10月17日(土)~18日(日)
時間|11:00~19:00
会場|TOFROM YAESU TOWER 1階 檜物町スクエア
入場|無料
ディレクター|キン・シュウウ(金秋雨)
■出展者一覧
アジア各地より、フォトブック・ZINE・出版物を手がけるアーティスト、出版社、ギャラリー、書店、学校の計72組が出展します。
Island
nagaya paper lab / VERY ORDINARY & CO / Ka.fa. / 中根秀夫 + ギャラリーナユタ / 磯貝風香 / Bureau d’Etudes Japonaises 研究所 / Sara Bensaltana / LIVE ART BOOKS / Li Wei Art Studio / GRAF Publishers / 青山裕企 / spec collective & yi-rou / 世界観研究所 / TSUKIKAGE PRESS / AKIKO YANAGAWA / MAMES / IMAGELESS / 狩野萌&登万里子 / Slow Photo / 三井彩紗 / IG Photo Gallery / Mule Photography / 小左ZUOlab . Izzy / 資延美葵 / Izzy & ZUOLAB / 谜雾舍 Studio_HAZE / CHEE POWER BOOKS / Right, there is nothing. / セサミスペース / サードディストリクトギャラリー / LI TIANJIAO,WANG LIPING / Sachiko Kadoi & Yoko Mazuki / Yucheng Kang / 151画 / 後藤芳貴 / 新多正典 / tsaka.jp 坂口トモユキ / KUA P&V – 京都芸術大学 写真・映像コース / ユナイテッドヴァガボンズ / Photon Observation Club / Kazunari Suzuki / 武蔵野美術大学
Port
0x8x0_no / 2B&H&BEYOND / MAKIKO (Makiko Hall) / motake.com / FAR EAST DARKROOM / 3110 LAB / ホシノヒデキ、小林ななせ / PHOTO atlas / Rosa Gabriela Chávez / Migo / 西野壮平 / Atelier Ricken Backer / Untitled /「」 / MT Gallery / PCT / BDAK × A-gene Press / moment / 青幻舎 / Place M / M Readers Club / 赤々舎 / BATHROOM Magazine / STAIRS PRESS & 文福 / COO BOOKS / BANANAFISH BOOKS / C7C gallery and shop / asterisk books / 日本写真芸術専門学校 / 東京綜合写真専門学校 / torch press / 塩原真澄
Partners
株式会社 東條會館 / RICOH
■T3 BOOK MARCHÉ 2026 PASSAGES
出展者:
Vacilando Bookshop|Bangkok
Kaph Books|Beirut
La Maison de Z|Shanghai / Paris
■トークプログラム
10月17日(土)
12:00~13:00『ダークルーム2026』
モデレーター:金秋雨
ゲスト:蔡嘉辰(写真家、レンタル暗室&ギャラリーBlow-Up オーナー)、三好耕三(写真家)
13:30~14:30『公文健太郎写真集『土は静かである』刊行記念トーク「風土はいかに写されうるか」』
ゲスト:公文健太郎、村上仁一
15:30~17:00『アジアにおける出版とブックフェア : 本がつなぐネットワーク』
通訳/モデレーター:金秋雨
ゲスト:関暐(Banana Fish Bookstore / UNFOLD Shanghai)、網野奈央(Editor / Founder, torch press)
17:30~19:00 未定
10月18日(日)
12:00~13:00『インプット、アウトプット』
モデレーター:金秋雨
ゲスト:System of Culture(アーティスト)、齋藤優太(アーティスト)
13:30~14:30『写真師が目撃した…!東條會舘と写真文化の100年、そしてこれから』
15:30~17:00『What Do We Think We See?』
通訳:金秋雨
モデレーター:阮 叶旻
ゲスト:Michele I. Arazi(写真家)、苅部太郎(美術家/写真家)
17:30~19:00 未定