ブックデザイナー・鈴木成一のデビュー40周年記念展『鈴木成一書店』が、東京・下北沢のBONUS TRACK GALLERY 1にて12月5日(金)より開催される。
鈴木成一は、1962年生まれのブックデザイナー。1985年に独立し、1992年に「鈴木成一デザイン室」を設立。以来、これまでに約1万5千冊の装丁を手がけ、日本のエディトリアルデザインに大きな足跡を残してきた。

同展では、展示作品のすべてが購入可能。「装丁はアートではない」という鈴木の信念に基づき、「個展」でありながら「書店」でもあるという前代未聞の試みを行う。会期中は、鈴木自身が「店長」として店頭に立つ日も予定されている。
これまで「鈴木成一デザイン室」として、
鈴木成一
ほぼ1日1冊、装丁すること40年。
いっぱい在庫があるので、10日間限定、
弊社装丁限定、購入可能の書店をすることにしました。
店長として私、鈴木成一が店番の日もあります。
ぜひ足をお運びください。
会期初日の12月5日(金)には、作家・西加奈子とのトークイベント『鈴木成一、西加奈子と本をつくる』が開催される。第152回直木賞受賞作『サラバ』や『漁港の肉子ちゃん』、最新刊『わたしに会いたい』ほか、西自身が装画を手掛けた本づくりの裏側について、作家と装丁家それぞれの視点から語られる。
また、12月12日(金)には鴻上尚史を迎えてトークイベント『装丁家ことはじめ 鈴木成一エピソードゼロ』が開催される。演劇のポスターからキャリアをスタートさせた鈴木の「エピソードゼロ」について、40年近い交流をもつ鴻上とともに、初期ポスターを参照しながら振り返る。参加者限定で、第三舞台ポスターの販売(枚数限定、ポスター指定不可)も行われる予定。
さらに、同展の開催に合わせ、小学館より書籍『鈴木成一と本をつくる』が刊行される。小学館が本屋B&Bを舞台に3シーズン(2024年6月〜2025年7月)にわたって開催してきた、鈴木を講師とする講座「超実践・装丁の学校」の講義録を始め、水戸部功、名久井直子、大島依提亜らとの鼎談やロングインタビュー、手書き時代のラフなどが収録されている。


『デビュー40周年記念個展「鈴木成一書店」』

会期:2025年12月5日(金)~14日(日)11:00−21:00 ※最終日のみ18時まで
会場:BONUS TRACK GALLERY 1(東京都世田谷区代田2丁目36−15)
主催:本屋B&B、小学館
【トークイベント】
西加奈子×鈴木成一
「鈴木成一、西加奈子と本をつくる」
2025年12月5日(金)19:00〜21:00
〈リアルタイム配信、現地参加〉
ご予約はこちら:https://bb251205a.peatix.com/
鴻上尚史×鈴木成一
「装丁家ことはじめ 鈴木成一エピソードゼロ」
2025年12月12日(金)19:00〜21:00
〈リアルタイム配信、現地参加〉
ご予約はこちら:https://bb251212a.peatix.com/
『鈴木成一と本をつくる』

定価:1,980円(税込)
四六判並製368頁
【収録内容】
・「鈴木成一と本をつくる」── 鈴木成一氏が、本屋B&Bにおいて3シーズン(2024年6月〜2025年7月)にわたって開講したワークショップ〈超実践‧装丁の学校〉の講演録
・「良い装丁って何だろう」── 著名ブックデザイナーである水戸部功、アルビレオ、寄藤文平、名久井直子、大久保明子、大島依提亜の各氏との鼎談
・「四〇年四〇作」── 鈴木成一のキャリアを語るロングインタビュー
・そのほか鈴木成一氏の手書き時代のラフ多数掲載
【購入方法】
本屋B&Bから販売する限定本になります。12月5日(〜14日迄)から開催される同個展の会場で購入いただくか、以下の予約サイトからお申し込みください。
https://bookandbeer.theshop.jp/items/122762429