書籍『創作のミライ 「初音ミク」が北海道から生まれたわけ』が7月23日(水)に刊行される。
同書はバーチャルシンガーソフトウェア「初音ミク」を開発したクリプトン・フューチャー・メディアの創業者で代表取締役である伊藤博之の初著書。北海道の田舎町で生まれ育ち、一度は公務員として就職した伊藤が、どのようにして30歳で起業するに至ったのか。音の商社として設立された同社が、なぜ「初音ミク」を企画 / 開発することになったのか。どのような考えで「初音ミク」の二次創作を認め、推奨することを決めたのか。30年間札幌にオフィスを構え続けていることにどのような意味があるのか。AIが音楽文化と社会にどのような変革をもたらすと考えているのか。「初音ミク」の企画 / 開発のみならず、「創作の連鎖」を促すルールと仕組みを整えた伊藤の歩みを辿りながら、「ツクルを創る」「収穫モデル」「メタクリエイター」といった経営哲学も紹介する内容となる。
伊藤博之コメント
いまは昔ほど地方住まいに負い目を感じなくなったけど、当社ができた30年前はそうではなかったです。そんな頃に、地方都市の札幌から「音楽を変えたい」と起業した経緯や理由を書籍にまとめました。また、その経験から見えてくる、ヒトが創作するミライについても展望しています。音楽や地方創生に関わっている方々にも是非お読みいただきたい内容です。
聞き手と構成は音楽ジャーナリストの柴那典が務めた。柴は2014年に『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』を上梓しているほか、これまでに『平成のヒット曲』『ヒットの崩壊』などの著書を発表している。
『創作のミライ 「初音ミク」が北海道から生まれたわけ』

著者:伊藤 博之(著)、柴那典(聞き手・構成)
出版社:中央公論新社
発売日:2025年7月23日
定価:1,980円(税込)
判型:四六判
ページ数:192ページ
ISBN:978-4120059346
◆◆目次◆◆
序 ブームからカルチャーへ、そして……
第一章 この先にどんな未来がやってくるのか
第二章 インターネットが世界を変えると気付いた日
第三章 すべてはクリエイターのために
第四章 初音ミクが切り拓いた新しい創作文化
第五章 プロシューマーは社会をどう変えるか
第六章 北海道から発信する意味
第七章 音楽文化とAIのこれから
第八章 「創る」ということ
あとがき