9月19日（金）に公開される映画『宝島』の特報映像と最新ビジュアルが解禁された。
第160回直木賞、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞を受賞した真藤順丈による同名小説を日米共同製作で映画化した同作。アメリカ統治下の沖縄を舞台に、米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれた若者たちの姿を描く。
主人公・グスク役は妻夫木聡、幼馴染のヤマコ役は広瀬すず、レイ役は窪田正孝、彼らの英雄的存在だったレイの兄・オン役は永山瑛太が務める。監督は『るろうに剣心』シリーズや『龍馬伝』、沖縄を舞台にした『ちゅらさん』などを手がけた大友啓史。
同作からの初めての映像となる特報は、アメリカ統治を象徴するネオン街、不吉な黒煙をあげて落下する軍用機、横転し炎上する車、怒れる群衆などのシーンが加速していく中、グスク、ヤマコ、レイ、オンのそれぞれ異なる表情が映し出されるもの。混沌とした時代を全力で駆け抜けた若者たちの熱い感情が、30秒という短い時間の中に落とし込まれている。
同時に解禁された最新ビジュアルは3種類。青空の下を歩く4人の子どもの写真には「あの頃、沖縄はアメリカだった」、躍動するオンの背中を捉えた写真には「あの日、英雄が消えた」、成長したグスク、ヤマコ、レイの3人が映る写真には「俺たちの故郷、“宝の島”を取り戻せ」というコピーが添えられ、同作で描かれる20年から各時代を象徴する光景が切り取られている。
『宝島』
2025年9月19日(金)より全国公開
・出演：妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太
・監督：大友啓史
・原作：真藤順丈『宝島』（講談社文庫）
・配給：東映／ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©真藤順丈／講談社 ©2025「宝島」製作委員会
【STORY】
1952年、沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える‟戦果アギヤー“と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク（妻夫木聡）、ヤマコ（広瀬すず）、レイ（窪田正孝）の三人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン（永山瑛太）だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは「予定外の戦果」を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。
やがて、オンが基地から持ち出した”何か“を追い、米軍も動き出すー。
消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか？そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とはー
