北海道釧路市阿寒湖畔出身の3ピースバンド、タデクイがデジタルシングルを3週連続でリリースする。
下倉幹人(Vo / Gt)、廣野大地(Ba)、OMI(Dr)からなり、北海道を拠点に活動するタデクイ。幼馴染の3人が高校生だった2021年に結成したバンドは、2024年3月に札幌で初のワンマンライブ『ブルースを蹴飛ばせ!! 』を開催。ワンマンライブに向けた様子は『ザ・ドキュメンタリー ブルースを蹴飛ばせ!~とあるバンドの日常~』としてテレビ東京で放送された。
また、『SUMMER SONIC 2024』では「出れんの!?サマソニ!?」オーディション通過枠で出演。2025年3月23日(日)には北海道・札幌BESSIE HALLで、26日(水)には東京・下北沢の近道で2ndワンマンライブ『潜水』を開催予定で、4月12日(土)には東京・渋谷で開催の20周年を迎えるフェス『SYNCHRONICITY’25』への出演も決定しており、注目が高まっている。
デジタルシングルは、3月7日(金)の”レッテル”を皮切りに、14日(金)に”灯台”、21日(金)に”現実”をリリース。いずれの楽曲も下倉が作詞 / 作曲を手掛けており、北国を感じさせるヒリついたバンドサウンドと哀愁漂う歌が印象的なものとなっている。なお、レコーディングはGalileo Galileiのプライベートスタジオにて行われた。情報解禁に際してメンバーからのコメントも公開されている。
レッテル
一番馴染みのある声、言葉、節の「日本語」を選んで、初めて作曲ということに取り組んだ最初の自主制作曲です。きっかけは2021年2月、北海道は釧路市阿寒湖温泉にて開催された「阿寒ユーカラ ウタサ祭り」にて自分の作曲した曲を歌う機会をいただいたことでした。
同年6月に「タデクイ」は結成し、新たなアレンジを施しながら曲の練度を高めて行きました。
レコーディングでは音源としての質はもちろんのこと、スタジオの空気感、そしてライブの空気感の中間のような質感を感じられる、とても納得のいくものになったと思います。
左右に散りばめられたヨレたリズムのギターのリフと、確かなリズムで動き回るベース、繊細ながら大胆なアプローチを仕掛けるドラムで作り上げた音の上で、揺らぐように歌うボーカルはこの曲の持つ意志をより一層際立てることができたと思います。現実
曲の書き方もよくわからない高校生の頃、初めて人前で歌いたい、と思って必死で書いた歌です。 個人的に思い入れが強い曲で、一人で父親のアトリエに徹夜で籠り作った記憶がまだ鮮明に思い出せます。王道なアルペジオから「曲が始まるぞ、、」という感情が湧いてきて、自分たちの気持ちを高めるためにも今でも新鮮な気持ちでライブで演奏しています。
レコーディングでは、スリーピースバンドの音色にしようと話していました。なるべくシンプルでいてリズムの掛け合いは繊細に、頭から最後までのイメージがしっかり見えていながら演奏できてるな、と思います。やっていてめちゃくちゃ緊張する一曲!!ヒリヒリする!!!灯台
高校生活で下宿していた釧路という海沿いの街をイメージして書いた気がします。
何となくもっといい人生なはずなのになーとずっと思っていて、やりたいことをイメージしたままに形にする方法がわからない気持ちを夢のような、ふわふわとしたドリーミーな音色で曲にできました。
レコーディングでは裏テーマの「潜水(diving)」を元に、エフェクティブなギターの音色で空想上の鯨の鳴き声とイルカのじゃれつく声を、Bメロでの回転するぶつかり合うようなコーラスのハーモニーで回転する灯台の光をイメージして作りました。
また、アントニオ・カルロスジョビンの「三月の水」、ゆらゆら帝国の「空洞です」をリファレンスに、狂気を孕んだ平熱感を表現しようとしました。
置いて行かれたような気持ちになってほしいです。
タデクイ 2nd ONEMAN LIVE『潜水』

3月23日(日) 北海道・札幌 BESSIE HALL
開場17:30 / 開演18:00
3月26日(水) 東京・下北沢 近道
開場18:30 / 開演19:00