6月2日公開の映画『渇水』の予告映像と本ビジュアル、新キャストが明らかとなった。
原作は、第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となった河林満による同名小説。プロデューサーは、『孤狼の血』シリーズや『死刑にいたる病』の監督である白石和彌が担当し、宮藤官九郎らの監督作品に助監督として参加してきた髙橋正弥が監督を務めた。
水道料金を滞納する家庭の水を日々停めて回る業務に就く水道局員の主人公・岩切俊作を生田斗真が演じるほか、門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子、宮藤官九郎らの出演が発表されていた。今回新たに7名のキャストが発表。宮世琉弥、吉澤健、篠原篤、柴田理恵、森下能幸、田中要次、大鶴義丹が出演することが明らかになった。
また、水道料金を滞納している家を、生田演じる岩切と、磯村演じる同僚の木田が訪れ、水道を停止する場面から始まる予告映像も公開されている。予告編の前半には、向井秀徳が書き下ろした主題歌『渇水』が登場し、向井からのコメントも到着している。
【向井秀徳 コメント】
人間は苛立っている。
暴力的な真夏の陽射しが地方都市に降り注ぐ。
アスファルトに撒いた水道水は瞬時に蒸発して発光する。
そのギラつきが、匂いが、フィルムに刻まれている。
人間は常に苛立っている。絶望している。
そうなのか。そうではない。
そうではないはずだ、と、この映画は俺に問いかけている。
そんなことを思いながら「渇水」という曲を作りました。