映画『The Sweet East』(原題)が、邦題を『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』として3月14日(金)に全国公開される。
第76回カンヌ国際映画祭にて監督週間に選出され、クールな映像スタイルと奇妙でアイロニカルに溢れた物語の構築で話題となった同作。物憂げな高校生リリアンを主人公に、恐怖とユーモアが交錯する現代アメリカの闇を巡る、数奇な旅を描く。。主人公リリアン役を務めたのは、『17歳の瞳に映る世界』でも主演を務めたタリア・ライダー。同作で監督デビューとなるショーン・プライス・ウィリアムズは、撮影監督として20年以上にわたってニューヨークのインディペンデントシーンを中心に活躍し、福永壮志監督『アイヌモシリ』や遠藤麻衣子監督『TOKYO TELEPATH 2020』などで日本人ともコラボレーションしてきた実績を持つ。
公開に際して、監督からコメントが発表されている。
本作はすでに私たちが目にしている多くのことを予見していると思います。脚本は最初のトランプ政権時代に書かれました。ただ、彼の名前は意図的に一切出していません。瞬時に「時代遅れ」になってしまうからです。しかし、アメリカの歴史は動きが速く、激しく揺れ動きます。確かに、私を苛立たせることがいくつか起きています。それでも、アメリカ人の情熱を信じています。私たちは依然として最も協調的でない市民の集まりであり、その燃え立つ個人主義こそが、私たちを先見的な存在にしていると思います。
日本公開決定にあわせ、ポスタービジュアルと特報も解禁された。ポスタービジュアルは、「楽しくて、こわいものがない私。」というキャッチコピーとともに、鏡に映るリリアンの鋭い視線が印象的な表情を切り取っている。また、合わせて公開された特報映像では、ウィンクする魅惑的なリリアンを捉えた場面から始まり、鏡を見ながら「楽しくて、こわいものがない私」という歌詞の歌を歌うリリアンが映し出される。ホワイトハウスが見えた場面を境に、突然の激しい銃声とけたたましい悲鳴が響き、「現代アメリカ(=不思議の国)のめくるめく闇(=リアル)を巡る、奇妙で甘美なワンダー・トリップ」の文字が映し出される。

『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』
監督・撮影:ショーン・プライス・ウィリアムズ
脚本:ニック・ピンカートン
出演:タリア・ライダー、サイモン・レックス、ジェイコブ・エロルディ、アール・ケイヴ、ジェレミー・O・ハリス、アヨ・エデビリ、リッシュ・シャー
2023年|アメリカ映画|英語|104分|16:9ビスタ|5.1ch|原題:The Sweet East|R15+
提供:ニューセレクト|配給:アルバトロス・フィルム
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2025年3月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開