一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(CEIPA)により2025年に新設される国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN』の表彰部門の詳細、投票メンバーの選定、投票方法が公開された。
同アワードは、「世界とつながり、音楽の未来を灯す。」をコンセプトに、日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会の5団体が協働し、世界の音楽業界と連携して新設。ストリーミングサービスの拡大により音楽業界も海外とボーダレスに繋がり、グローバル規模での音楽活動が広がっている状況を背景に、日本をはじめアジアの音楽を世界へ発信し、環太平洋地域を中心にグローバルにつながること、日本の音楽をグローバルに誇れるカルチャーにすると共に、海外アーティストの日本市場への進出を促進することを目指す。
今回、同アワードの表彰部門として、楽曲カテゴリーの23部門、海外楽曲カテゴリーの7部門、アルバムカテゴリーの5部門、アーティストカテゴリーの12部門、アライアンスカテゴリーの3部門など、計60以上の部門が創設されることが発表された。楽曲カテゴリーでは、音楽ジャンル別部門、スペシャル部門、エリア別部門が設けられるほか、一般投票部門としてSpotifyを通じて投票を募る2つの賞が創設される予定。アルバムカテゴリーでは最優秀アルバム賞に加え、ジャズアルバム、クラシックアルバム、劇伴 / OSTアルバム、ゲームサウンドトラックを対象にジャンル別の表彰も決定した。アーティストカテゴリーではスペシャル部門として、日本の音楽業界に長きにわたり貢献したアーティストを讃える「MAJ Timeless Echo」も創設される。第1回の集計期間は一部を除いて2024年2月5日(月)~2025年1月26日(日)となり、作品のリリース時期は問われない。

さらに、主要6部門(最優秀楽曲賞 / 最優秀アルバム賞 / 最優秀アーティスト賞 / 最優秀ニュー・アーティスト賞 / Top Global Hit from Japan / 最優秀アジア楽曲賞)の選考方法も発表された。最優秀楽曲賞においては、「Billboard JAPAN Hot 100」の6指標(ラジオ、CD、ダウンロード、ストリーミング、MV、カラオケ)および「Top User Generated Songs」(YouTube上のユーザー生成コンテンツの再生回数を集計し、ネット上のバズを可視化したチャート)の週次ポイント上位100位を合算したアワードオリジナルチャートを2ヶ月を1ピリオドとして作成し、各ピリオドでチャートインした楽曲をエントリー作品として受賞作を決定。最優秀アルバム賞も同様に「Billboard JAPAN Hot Albums」のデータなどからアワードオリジナルチャートを2ヶ月を1ピリオドとして作成し、各ピリオドでチャートインしたアルバムをエントリー作品として受賞作を決定する。
最優秀アーティスト賞は、最優秀楽曲賞もしくは最優秀アルバム賞のいずれかにエントリーされたアーティストの中から選ばれる。最優秀ニュー・アーティスト賞は、最優秀楽曲賞にエントリーした楽曲の中から、急上昇中のネクストブレイク楽曲を取り上げるチャート「Billboard JAPAN Heatseekers Songs」のルールに準じて抽出された作品のアーティストがエントリーとなる。
世界でヒットした国内楽曲を讃えるTop Global Hit From Japanでは、200以上の国と地域の音楽デジタルデータを集計しているルミネイトの視聴データ(ストリーミング、ダウンロード、MV)から日本の楽曲を抽出し、日本での視聴数を除いて作成されるグローバルチャートの上位5曲がノミネート作品となる。アジアでヒットしたアジア楽曲を讃える最優秀アジア楽曲賞は、日本を除いたアジア各国 / 地域の2024年の年間チャート上位3曲がエントリー作品となり、韓国、中国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、香港、台湾が対象となる。
なお、主要6部門以外の部門ではエントリー作品の選定方法が個別に設定され、最優秀楽曲賞にエントリーしていない作品からもエントリー作品が選出される予定。またアーティストカテゴリー以外の部門では、作詞 / 作曲 / 編曲などに携わるクリエイターやプロデューサー、レコーディングエンジニア、ミキシングエンジニア、マスタリングエンジニア、プレイヤー、ディレクター、マネージャー、A&Rも受賞対象。アーティスト以外にも音楽に携わるすべての人を称える賞となる。
投票メンバーには、アーティスト、クリエイター、マネージャー、レコード会社スタッフ、エンジニア、MVディレクター、コンサートプロモーター、音楽出版社、著作権管理団体 / 事業者、音楽配信事業者、ディーラー、ディストリビューター、音楽評論家、ライター、メディア、 海外音楽賞審査員、海外クリエイター、海外プロモーター、海外音楽配信事業者など、各分野より5000人以上の音楽業界のプロフェッショナルが選出される。メンバーの約半数は、エントリー作品に関わるアーティストやクリエイターで構成される予定。
【投票メンバー規定】
①楽曲カテゴリーおよび最優秀アルバム賞にエントリーされた作品に関わるメインアーティスト
②楽曲カテゴリーにエントリーされた作品の作詞/作曲/編曲などに携わるクリエイター
③オリコン歴代チャートデータを基にリストアップされた、日本の音楽業界に貢献し、活躍してきたアーティスト / クリエイター
④海外音楽業界関係者(International Voting Members)
(海外音楽賞審査員、海外クリエイター、海外プロモーター、海外音楽配信事業者など)⑤国内音楽業界関係者
(音楽プロデューサー、マネージャー、レコード会社スタッフ、エンジニア、MVディレクター、コンサートプロモーター、音楽出版社、著作権管理団体・事業者、音楽配信事業者、ディーラー、ディストリビューター、音楽評論家、ライター、メディアなど)⑥最優秀国内ヒップホップ楽曲 / アーティスト賞、最優秀国内R&B / ソウル楽曲 / アーティスト賞、最優秀ダンス・エレクトロニック楽曲賞、最優秀 ボーカロイドカルチャー楽曲賞、最優秀DJ賞など、該当部門を専門とするMAJ協力団体によってリストアップされた業界関係者
※⑥に関しては該当部門にのみ投票
※投票メンバーにおけるアーティスト、クリエイターの選定においては、オリコンをはじめ、ビルボードジャパン、GfK/NIQ Japan、ルミネイト他のデータを活用
選出された投票メンバーは、エントリー対象の中から「音楽的に創造性、芸術性が優れていると思う楽曲 / アーティスト」に投票する。2025年3月13日(木)から3月31日(月)に行われる一次投票でノミネート作品が絞り込まれ、4月17日(木)から4月30日(水)に行われる最終投票で受賞作が決定。結果発表と授賞式は、5月21日(水)と22日(木)にロームシアター京都で開催予定の『MUSIC AWARDS JAPAN 2025 KYOTO』にて行われる。
【投票ルール】
・主要6部門のうち「最優秀楽曲賞」「最優秀アーティスト賞」「最優秀アルバム賞」「最優秀ニュー・アーティスト賞」の4部門は、一次投票は国内投票メンバー全員が、最終投票は、国内外投票メンバー全員が投票するものとする
・主要6部門のうち「最優秀アジア楽曲賞」は、一次投票、最終投票共に、国内外投票メンバー全員が投票するものとする
・「Top Global Hit from Japan 」は、一次投票は行われず、最終投票にのみ海外投票メンバー(International Voting Members)全員が投票するものとする
・その他部門に関しては、国内投票メンバーが、それぞれに任意で投票するものとする
・一次投票では、エントリー作品 / アーティストの中から最低2票〜最大5票を投票するものとする
※一次投票の集計後、投票数の合計上位5作品 / アーティストをノミネート作品 / アーティストとする。
※楽曲 / 海外楽曲カテゴリーにおいて、1アーティストで複数楽曲がノミネートとなった場合、5アーティストになるまでノミネート楽曲の作品数を増やすものとする。
※最終投票では、ノミネート作品 / アーティストの中から最大3作品 / アーティストに順位を付けて投票するものとする(1位4pt、2位2pt、3位1pt)。何位まで投票するかは任意とする。
※アーティストは自身の作品 / 自身への投票も可能。(ただし同一楽曲、同一アーティストへの重複投票は不可)
『MUSIC AWARDS JAPAN 2025 KYOTO』

授賞式 :2025年5月21日(水)・22日(木)
※MAJウィーク:2025年5⽉17⽇(土)~5⽉23⽇ (⾦)
会場 :ロームシアター京都
放送 :地上波放送局にて⽣放送を予定
配信 :YouTubeにて全世界配信予定 ※一部地域を除く
公式SNS :https://x.com/MAJ_official_x
協力 :経済産業省(調整中)、文化庁
※本授賞式は一般チケット販売の予定はございません。授賞式及び関連イベントの詳細につきましては、別途ご案内申し上げます。