超高層複合ビル「TODA BUILDING」が、11月2日(土)に東京・中央区京橋に開業する。
隣接街区と共同して「芸術・文化拠点の形成」と「地域の防災力強化」をテーマとした超高層複合用途ビルを建設する大規模開発プロジェクトとして、戸田建設により建替え工事中だった同施設。9月30日(月)の竣工をもって、2016年から開発が進められていた「京橋一丁目東地区計画」が完了となった。
地下3階、地上28階建てとなる同施設は、8~27階をオフィスフロア、1~6階を芸術文化施設と商業施設で構成。1Fには、「THE CITY BAKERY」と「ArtSticker」が運営するアート作品に囲まれた空間の中でパンやコーヒーを楽しめるスペース「Gallery & Bakery Tokyo 8分(ギャラリーアンドベーカリートウキョウ ハップン)」がオープン。展覧会で展示される作品も購入可能となっている。こけら落とし展として、アーティスト・友沢こたおによる新作個展『Fragment』を12月1日(日)まで開催。その後も随時展覧会の開催が予定されている。

1Fと2Fの共用部では、戸田建設のアート事業「ART POWER KYOBASHI」の一環として、パブリックアートプログラム「APK PUBLIC」が実施される。第1弾となる「APK PUBLIC Vol.1」は、国内外で活躍する飯田志保子をキュレーターに迎え、「螺旋の可能性―無限のチャンスへ」をテーマに、小野澤峻、野田幸江、毛利悠子、持田敦子による作品を展示。オフィス利用者だけでなく、街ゆく人がパブリックアートを自由に鑑賞できるようになっている。



なお、同施設に隣接するアーティゾン美術館では、11月2日(土)より毛利の国内初大規模展覧会となる『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて』が行われる。
また、6Fにはソニー・クリエイティブプロダクツによる「作品」や「表現者」、そこに至る「プロセス」を大空間で体感できるミュージアム「CREATIVE MUSEUM TOKYO」がオープン。展示室では展覧会を年間約4本開催予定となっており、こけら落としとして『アニメ「鬼滅の刃」 柱展 ーそして無限城へー』が実施される。


さらに、3Fには現代アートを代表するギャラリーコンプレックスも開業。「タカ・イシイギャラリー 京橋」「小山登美夫ギャラリー 京橋」「KOSAKU KANECHIKA」「Yutaka Kikutake Gallery」が集結し、東京駅前エリアを現代アートの発信拠点とする。


そのほか、8Fには戸田建設グループのミュージアム「TODA CREATIVE LAB“TODAtte?(トダッテ)”」が入居。建設業の過去 / 現在 / 未来の姿を体験型で学習できるほか、社会などが抱える様々な課題を一緒に考え、解決する場として公開される。こちらの一般公開は2025年初頭の予定となっている。

