「再開館記念『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」が、東京・丸の内の三菱一号館美術館で11月23日(土・祝)から2025年1月26日(日)まで開催される。
2023年4月から設備メンテナンスのために長期休館していた同館の再開館を記念し、19世紀末のパリで活躍した画家 / 版画家であるアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-Lautrec)と、フランスを代表する現代アーティストのソフィ・カル(Sophie Calle)を「不在」という主題を通して鑑賞する同展。長年にわたり「不在」について考察を巡らせながら活動するソフィ・カルからの提案により、主題が決定した。なお、ソフィ・カルは同館で2020年開催の『1894 Visions ルドン、ロートレック』で招聘される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の流行で来日を断念。再開館後初の展覧会となる同展で協働が実現することとなった。
同展では、ロートレックの作品を版画 / ポスターの表現にフォーカスして展示。同館が所蔵するロートレックの作品群「モーリス・ジョワイヤン・コレクション」(Maurice Joyant Collection)から主要版画作品やアンリ=ガブリエル・イベルス(Henri-Gabriel Ibels)との共作『カフェ・コンセール』、『彼女たち』といった代表的版画集とともに、フランス国立図書館所蔵の版画11点を加えた136点を展示する。
また、ソフィ・カルの作品としては、三菱一号館美術館所蔵のオディロン・ルドン(Odilon Redon)の『グラン・ブーケ(大きな花束)』に着想を得て制作して新たに寄贈された『グラン・ブーケ』を世界初公開する。そのほか、作家自身や家族の死にまつわる『自伝』や、額装写真の前面にテキストを刺繍した布が垂らされ、その布をめくると写真が現れる『なぜなら』など、テキストと写真の融合によって構成された作品や、映像作品などを展示する。
会期初日となる11月23日(土・祝)には、近隣に位置する丸ビルホールでソフィ・カルのトークイベントも開催。詳細は10月上旬に展覧会WEBサイトにて告知予定となっている。
「再開館記念『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」
会期:2024年11月23日(土)~ 2025年1月26日(日)
会場:三菱一号館美術館
開館時間:10:00~18:00 金曜日と会期最終週平日、第2水曜日は20時まで
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、12/31、1/1
ただし、[トークフリーデー : 11/25、12/30]、1/13、1/20は開館
入館料:一般:2,300円/大学生:1,300円/高校生:1,000円
美術館サイト:https://mimt.jp/
展覧会サイト:https://mimt.jp/ex/LS2024 (9月下旬公開予定)
お問合せ 050-5541-8600 (ハローダイヤル)