劇団アンパサンドの新作『歩かなくても棒に当たる』が8⽉7⽇(⽔)〜11⽇(⽇)に東京・新宿シアタートップスにて上演される。
劇団アンパサンドは、劇作家 / 演出家 / 俳優の安藤奎が主宰。2016年に旗揚げされ、2021年には俳優の深⾒由真と菅原雪が加⼊。茶の間やオフィスから始まる⽇常が、少しずつズレていき、いつの間にかとんでもない世界に変わってしまうという作⾵が特徴で、現代社会のスケッチの技巧と展開が予想できない物語性が魅⼒となっている。『それどころじゃない』(2021年)は『かながわ短編演劇アワード』最終審査進出、『地上の⾻』(2023年)では『岸⽥國⼠戯曲賞』の最終候補にノミネートされた。
『歩かなくても棒に当たる』は「暑すぎる毎日への苛立ちから、扇風機に指を突っ込み指が飛ばされるという妄想をしているところに、東京からやってきた女が突然妄想に入り込み、一緒に指を飛ばし始める」というストーリー。出演者には、劇団はえぎわ所属で演劇ユニット・ほりぶんのメンバーでもある川上友⾥の他、安藤奎作品に繰り返し出演している安藤輪⼦、⻄出結、鄭亜美、永井若葉が名を連ねている。

また、⼤⼈計画を主宰する松尾スズキ、城⼭⽺の会を主宰する⼭内ケンジから、安藤奎および劇団アンパサンドに対する推薦コメントも公開された。公演チケットは5月26日(日)18時から劇団先行の先着販売が開始される。
推薦コメント
松尾スズキ⽒(⼤⼈計画)
アンパサンドがいい。と、知⼈が⾔うので、三鷹の駅からけっこう歩いて⼩さな劇場に観に⾏った。
しょうもない。しょうもないことをとにかく真剣にやっておる。それがおもしろいと思った。そしてしつこい。しょうもないことを真剣にしつこくやる。
これを下⼿な役者がやったら⼤変なことになるのだが、アンパサンドのドラマツルギー︖ を、会得した上⼿な俳優がやるので、どんどんそのしつこさがほしくなる。
そのうちこの芝居に出ている俳優が、うらやましくなった。
⾃分には、このしつこさの世界に⾝を投げ出す体⼒が、もう、まるでないからだ。そういう意味では、アンパサンドは、わたしにとってある種の⻘春なのかもしれない。
その⽇のうちに宮藤に連絡した。宮藤もそっこう観に⾏った。⾃転⾞で。
「すごいっすね」
とのことだった。きっと宮藤だってなんらかの⻘春をそこに感じたに違いない。しょうもなくて真剣でしつこくて、なんだか、⽢酸っぱいのだ。
⼭内ケンジ⽒(城⼭⽺の会)
最初は、分かる⼈にだけわかればいいのです、こっそり好きなことをやってますんでよろしかったらどうぞみたいな⼈かと思っていたのだが、毎回観る度にやりたいことが鮮明になってゆき、これでいいんだ、私はこれなんだ、⾒て、今⾒て、なんか⽂句ある? ⽂句あっても私はこれだから! と謳い上げ、まるで全ての保守性を批判しているかのような⽇本演劇界随⼀のダダイスト安藤奎である。
既に多くのファンがいるのだが、あなたは先⽇の『⼈吸い』を⾒たか︖本多劇場で⼀回だけやった中編を。オレは観た。素晴らしかった。以前やっていた客席40席の劇場と全く変わらないクオリティでしかも、その本多劇場にはお笑い⽬当てのアンパサンドを全く知らない客層ばかりだったのだがこれが⼤ウケ。
不条理劇だとかコントだとか演技の温度が⾼いとか低いとかメジャーとかマイナーとかあらゆることを軽々と超越し呑み込んでしまう安藤奎。今回はついに川上友⾥の登場で期待が更に膨らむばかりだが、安藤奎はそういう期待すらもへららと呑み込んでやりたいことだけをやるのだ︕
公演詳細
作・演出:安藤奎
出演:川上友里、安藤輪子、西出結、安藤奎、鄭亜美、永井若葉
日時:2024年8月7日(水)〜11日(日)
会場:新宿シアタートップス
スタッフ:
舞台監督:谷澤拓巳、成瀬正子
照明:山口久隆
音響:高橋真衣
宣伝美術:宮村ヤスヲ
宣伝イラスト:安藤奎
記録撮影: ニュービデオシステム
票券:ローソンチケット
当日運営:三國谷花
制作協力:新開麻子、後藤かおり
協力:空、MY Promotion、クレイ
主催・制作:劇団アンパサンド
あらすじ:
暑すぎる毎日への苛立ちから、扇風機に指を突っ込み指が飛ばされるという妄想をしているところに、東京からやってきた女が突然妄想に入り込み、一緒に指を飛ばし始める。
指先から始まる衝撃、アンパサンド・スリラー
タイムテーブル:
8月7日(水)19:30 ★
8月8日(木)14:00◎/19:30◎
8月9日(金)19:30◎
8月10日(土)14:00◎/18:00
8月11日(日)14:00/18:00
★…初日割
◎…アフタートーク(近日発表)
※開場は開演の30分前。当日券は残席がある場合のみ、開演の60分前より販売いたします。
※小学生以下入場不可。
※各回記録映像の撮影を行わせていただきます。ご了承ください。
※開演時間を過ぎますと指定のお席にご案内できませんのでご注意ください。
※公演中止または主催者がやむを得ないと判断する場合以外のチケットの払い戻しはいたしません。
※営利目的でのチケットのご購入ならびに転売は固くお断りいたします。
※車イスでご来場予定のお客様は、当日スムーズにご案内させていただくため、前売券をご購入いただく前にampersand.seisaku@gmail.comへ必ずご連絡ください。
チケット料金(全席指定・税込) :
[劇団先行]一般 4,000円(★初日割 3,800円)
[ローチケ先行・一般発売]
一般 4,200円(★初日割 4,000円)
ペア割 8,000円(★初日割 7,600円)
U-25 3,500円(★初日割 3,300円)
[当日券]一般 4,500円
*「U-25」・・・ 観劇時25歳以下対象(要身分証提示)。公演当日、開演の60分前より10分前までに劇場受付にてお引換となります。
* ご購入は1公演1申込みにつき上限2枚まで
* お席はお選びいただけません(連番でのお席をご用意できない可能性あり)
チケット発売日:
[劇団先行(先着)]:5/26(日)18:00〜6/1(土)23:59
[ローチケ先行(先着)]:6/4(火)12:00〜6/6(木)23:59
[一般発売]:6/8(土)10:00~
詳細は劇団HPより https://gekidanampersand.wixsite.com/mysite
安藤奎(あんどう・けい)
⼤分県出⾝。2016 年劇団アンパサンドを結成。主宰かつ、作・演出・出演を⾏う。
2023年「地上の⾻」は第68回岸⽥國⼠戯曲賞最終候補に選出。佐久間⿇由プロデュース企画「爍綽と」の第1回公演「デンジャラス・ドア」に作・演出として参加し、TOKYO MXにてテレビドラマ化、監督を務める。また、2020年ドラマ「⼥⼦⾼⽣の無駄づかい」(テレビ朝⽇)脚本や、2023年GAGコント企画「×魅⼒⼈」演出、2024年南海キャンディーズLIVE内舞台「⼈吸い」作・演出、⽂藝春秋「CREA」内でのエッセイ執筆など、演劇に⽌まらず活躍の幅を広げている。
2024年5⽉2526⽇テアトロコントvol.67に参加予定。