TeXi’sによる、1年間のプロジェクト『ファジー』が開催される。
テヅカアヤノが主宰を務め、ファッションショーやダンス的要素を取り入れた舞台芸術を創作する団体として2021年に設立されたTeXi’s。当事者性を軸にしながら、被害・加害関係を多面的に見つめることをテーマに、傷つきながら自己と向き合う時間をもうける「優しくないけど優しい芸術」を指向している。
『ファジー』は、男女二元論が生み出してしまっている「加害性」について考える1年間のプロジェクト。1年を通じてリクリエーションを重ねながら、3作品を上演する。1作目『theirs』では、男性が背負っている加害性を表面化し、その先にある人間として誰もが持ち得る普遍的な加害性を描く。2作目『ours』では、女性も背負っている加害性を表面化し、加害を生み出してしまっている社会構造を描いていき、3作目『yours』では全キャストでの創作を行うことで、3作品を通じて男女二元論の解体を目指すという。
3作品全ての脚本・演出を務めるのは、テヅカアヤノ。『theirs』は6月9日(日)から16日(日)まで、東京・小竹向原のアトリエ春風舎で上演され、上沢一矢、新垣亘平、黒澤多生(青年団)、松﨑義邦(東京デスロック)が出演。『ours』は8月21日(水)から25日(日)まで、神奈川・横浜のSTスポットで上演され、古川路(TeXi’s)、渚まな美、南風盛もえ(青年団)、原田つむぎ(東京デスロック / ヌトミック)、宝保里実(コンプソンズ)が出演。『yours』は12月下旬に東京・北千住のBUoYで上演が予定され、全キャストが出演する。
【テヅカアヤノのコメント】
絶賛稽古中です。
男女二元論の解体を目指すため、ディベートを重ねています。
今を生きることに精一杯な生活ですが、未来のことを考えてつくっています。
より良い未来とは、差別のない社会でありたいです。
悩みつつ軽やかに意見が交わされる稽古場の豊かさを、そのまま劇場に持っていきたいです。
3作品の1本目、ぜひ、観ていただきたいです。
劇場にてお待ちしております。