4月12日(金)に公開されるフランスのアニメ映画『リンダはチキンがたべたい!』の主要吹き替えキャストが発表された。
フランスのとある郊外を舞台に、チキンをめぐる母娘のドタバタ劇と、亡き父の記憶を追う同作。母ポレットの勘違いで叱られたリンダが、間違いをわびる母に亡き父の得意料理「パプリカ・チキン」を作ってほしいと懇願したことをきっかけに、チキンをめぐる母娘の「クレイジーなドタバタ劇」を描いた内容となっている。
今回発表されたキャストは、ポレット役、ポレットに一目惚れをする音楽好きのトラック運転手・ジャン=ミシェル役、リンダ役の3名。ポレットは安藤サクラ、ジャン=ミシェルはリリー・フランキーが務め、2018年の『万引き家族』以来にふたりが共演する。また、主人公のリンダは放送中の大河ドラマ『光る君へ』でのちの紫式部である主人公・まひろの少女時代役を務める現在10歳の落井実結子が演じる。さらに、落井と安藤は吹き替えに加え、劇中ミュージカルシーンの歌唱にも挑戦している。
発表に際し、安藤、リリー・フランキー、落井からのコメントも公開された。
◆安藤サクラ / ポレット役
素晴らしい作品に携われること、大変うれしいです。アニメーションの吹き替えは新鮮な挑戦ですが、なんだか私が演じるポレットのことは古くから知っているような感覚でもあります。どんな風に演じようか、日本語で吹き込むのが楽しみで仕方ありません。
きっと日本語版もみなさまに愛される作品になると思います。ぜひ楽しみにしていてください。◆リリー・フランキー / ジャン=ミシェル役
ある種アナログな、本当に筆の跡が見えるような、手仕事のひとつひとつをしっかり感じることができる作品でした。色々自由に作られているものってすごく刺激的ですし、アートアニメというと敷居が高くなるかもしれないけど、このアニメーションの持っている概念、1つ1つの美しい絵とともに、物語を楽しんで欲しいですね。◆落井実結子 / リンダ役
最初に映像をみた時に、私が知っているアニメとは全然ちがったのでびっくりして、やってみたいと思いました。だから、リンダをやらせていただけることになって、とてもうれしかったです。リンダは、イタズラ好きだけど悪い子じゃなくて、友達と楽しく遊ぶ普通の子だと思うので、自然にやれたらいいなと思います。でも、私は普段のんびり話すのですが、この映画では会話のテンポが大事かなと思ったので、そこは気を付けてがんばりたいです。
『リンダはチキンがたべたい!』
監督・脚本:キアラ・マルタ(『Simple Women』)、セバスチャン・ローデンバック(『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』)
提供:アスミック・エース、ミラクルヴォイス、ニューディアー 配給:アスミック・エース 配給協力:ミラクルヴォイス
原題:Linda veut du poulet! /2023年/フランス=イタリア/76分/カラー/シネマスコープサイズ/5.1ch/フランス語
©2023 DOLCE VITA FILMS, MIYU PRODUCTIONS, PALOSANTO FILMS, France 3 CINÉMA
<ストーリー>
舞台はフランスのとある郊外。母ポレットの勘違いで叱られたリンダは、間違いを詫びる母に、かつて一緒に暮らしていた父のレシピのチキン料理が食べたい!と懇願。しかし街はストライキでお店はどこも休業中!チキンをめぐる母娘のクレイジーなドタバタ劇は、警察官や運転手、団地の仲間たちを巻き込み大騒動に。ふたりは思い出の料理を食べることができるのか……。