企画展『アブソリュート・チェアーズ』が、2月17日(土)から5月12日(日)まで埼玉県立近代美術館で開催されている。
開館当初からデザイン椅子の名品を館内各所に設置し、「椅子の美術館」とも呼ばれる同館。『アブソリュート・チェアーズ』では、従来のデザイン椅子展とは異なる視点から、「椅子」をテーマに現代美術の作品を紹介。多くのデザイナーや建築家の創造性を刺激する絶対的なテーマであると同時に、アーティストのなかでも象徴的なモチーフとなってきた椅子を「美術作品」として着目し、約80点の展示作品から機能や含意を読み解いていく。
なお、展覧会タイトルの『アブソリュート・チェアーズ』は、デヴィッド・ボウイの楽曲”Absolute Beginners”から連想されたもの。「椅子の絶対的な魅力の源泉とは?」「アートにおける椅子の究極とは?」といった問いを出発点として企画された。
出品作家は、マルセル・デュシャン、フランシス・ベーコンといった巨匠から、ジム・ランビー、宮永愛子、名和晃平ら現代美術家まで、国内外から28組。「美術館の座れない椅子」「権力を可視化する椅子」「関係をつくる椅子」など5つの章で構成された展示となっている。
企画展『アブソリュート・チェアーズ』
会期:2024年2月17日(土)〜5月12日(日)
会場:埼玉県立近代美術館
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
開館時間:10:00〜17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)
観覧料:一般 1,300円(1,040円)、高校・大学生 1,040円(830円)
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、障害者手帳の提示者(付添者1名含む)は無料
※企画展観覧券(ぐるっとパスのぞく)の購入者は、あわせてMOMASコレクション(1階展示室)も観覧可
■出品予定作家
フランシス・ベーコン、ミロスワフ・バウカ、ハンス・オプ・デ・ビーク、ダラ・バーンバウム、ミシェル・ドゥ・ブロワン、副産物産店、クリストヴァオ・カニャヴァート(ケスター)、マルセル・デュシャン、アンナ・ハルプリン、檜皮一彦、石田尚志、工藤哲巳、スッティー・クッナーウィチャーヤノン、草間彌生、ジム・ランビー、宮永愛子、名和晃平、岡本太郎、オノ・ヨーコ、ダイアナ・ラヒム、ローザス、シャオ・イーノン/ムゥ・チェン、高松次郎、竹岡雄二、潮田登久子、アンディ・ウォーホル、渡辺眸、YU SORA
■巡回情報
・愛知県美術館
会期:2024年7月18日(木)〜9月23日(月・振)
会場:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2
【問い合わせ先】
埼玉県立近代美術館
TEL:048-824-0111