11月10日(金)より公開されるフランス映画『ぼくは君たちを憎まないことにした』(英題:You Will Not Have My Hate)の場面カットが公開された。
同作は、アントワーヌ・レリスによる同名のベストセラー小説が原作の映画。2015年11月、アメリカのバンド・Eagles of Death Metalのパリ公演で起きた銃乱射テロ事件で妻を失った夫が、テロに屈せず息子と2人で「今まで通りの生活を続ける」決意を綴った手紙にまつわる実話を描いた物語になっている。
公開された場面カットは、ピエール・ドゥラドンシャン演じるアントワーヌが、事件後にゾーエ・イオリオ演じる息子・メルヴィルとの日々を過ごすシーンを中心とした11枚。何気ない日常の一コマからも彼らが抱える複雑な感情が伝わってくる写真になっている。
『ぼくは君たちを憎まないことにした』
監督・脚本:キリアン・リートホーフ『陽だまりハウスでマラソンを』
原作:「ぼくは君たちを憎まないことにした」
2022年/ドイツ・フランス・ベルギー/フランス語/102分/シネスコ/5.1ch/原題: Vous n‘aurez pas ma haine/英題:YOU WILL NOT HAVE MY HATE /日本語字幕:横井和子/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム/後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
©2022 Komplizen Film Haut et Court Frakas Productions TOBIS / Erfttal Film und Fernsehproduktion
<STORY>
2015年11月13日金曜日の朝。ジャーナリストのアントワーヌ・レリスは息子のメルヴィルと一緒に、仕事に急ぐ妻のエレーヌを送り出した。息子のために健康的な朝食を手作りして体調管理に気を配り、おしゃれでユーモアのセンスもある。最高の母であり、最愛の妻が、突然、天国へ行ってしまった。そんな時でも息子はお腹を空かせ、砂で遊び、絵本の読み聞かせをねだる。誰とも悲しみを共有できない苦しみと、これから続くワンオペ育児への不安をはねのけるように、アントワーヌは手紙を書き始めた。妻の命を奪ったテロリストへの手紙は、息子と二人でも「今まで通りの生活を続ける」との決意表明であり、亡き妻への誓いのメッセージ。一晩で20万人以上がシェアし、新聞の一面を飾ったアントワーヌの「憎しみを贈らない」詩的な宣言は、動揺するパリの人々をクールダウンさせ、テロに屈しない団結力を芽生えさせていく。