企画展『インド細密画』が9月16日(土)から11月26日(日)まで、東京・府中市美術館で開催される。
インドの細密画は、16世紀後半から19世紀半ばにかけて、ムガル帝国やラージプト諸国の宮廷で楽しまれた一辺20センチほどの絵画で、神話世界や豪華な衣装に身を包んだ王の肖像、しなやかなポーズをとる女性たちが、繊細な筆で描かれてる。小さな画面に描くのは、「見る人と絵が一対一で対話をする」という考え方があり、絵と対話を重ねることは、魂を清める行為でもあったからだという。
同展では、日本画家でありインド美術研究家の畠中光享のコレクションから、細密画の優品およそ120点が展示される。