『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023』が7月15日(土)から23日(日)まで開催され、7月23日のクロージングセレモニーでは、各コンペティションの受賞作品が発表された。
今回で20回目の開催となる同映画祭は、「若手映像クリエイターの登竜門」として次代を担う新たな才能の発掘を目指している。同映画祭の中核となる「コンペティション」は、国際コンペティションと国内コンペティションで構成。長編作品を対象にした国際コンペティションは世界中から、長編部門と短編部門の2部門で構成される国内コンペティションは国内から応募された若手監督の作品を厳選して上映している。
国内コンペティションでは、短編部門8作品の中から、優秀作品賞に池本陽海監督の『猟果』が、長編部門6作品の中から優秀作品賞に松本佳樹監督の『地球星人(エイリアン)は空想する』が選出された。『地球星人(エイリアン)は空想する』は、国際コンペティションと国内コンペティションを通じた国内作品の中から、今後の長編映画制作に可能性を感じる監督に授与されるSKIPシティアワードも受賞している。
国際コンペティションでは、ノミネートされた10作品の中から、シリア北部クルディスタンのロジャヴァ地域で撮影された、レーゲル・アサド・カヤ監督によるシリア映画『この苗が育つ頃に』(英題:When the Seedlings Grow)がグランプリ(最優秀作品賞)を受賞した。