『田沼武能 人間讃歌』が6月2日から東京・三田の東京都写真美術館で開催されている。
田沼武能は写真家・木村伊兵衛に師事し、『芸術新潮』の嘱託写真家として芸術家や文化人を撮影、その後はタイム・ライフ社の契約写真家となるなど、フォトジャーナリズムの世界で活躍。1972年からはライフワークとして世界の子どもたちを撮影し、130を超える国と地域に足を運んだ。
同展は、田沼武能の逝去後初めての回顧展。「戦後の子供たち」「人間万歳」「ふるさと武蔵野」の3章構成で205点の作品を展示し、70年以上にわたる田沼の写真家としての軌跡を辿る。また「武蔵野」シリーズでは、未発表作品が初公開されている。