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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

GRAPEVINEインタビュー 挑戦を止めないバンドの矜持

2025.6.10

#MUSIC

「今の人はみんなうまいし、おしゃれなことやってるけど、もっとシンプルで尖ったやつが出てきたらいいのになって」(亀井)

ー最後に、日本のシーンの話をさせてください。前回の取材で田中さんに話していただいたのは、同列に語られるようなバンドよりも、今はシンガーソングライターの方が面白くて、中村佳穂、折坂悠太、カネコアヤノといったシンガーソングライターが、実力のあるプレイヤーをサポートにつけたライブの方が刺激的に感じるし、そういう人に負けないようにしたいと。あれから2年を経て、今は日本の音楽シーンをどう感じていますか?

田中:僕に関しては印象はそんなに変わってないかもしれない。バンド単位でオッと思うものがあんまりないんですよ。もともと洋楽至上主義派なので(笑)、そんなに邦楽をしっかりチェックしてるわけじゃないんですけど、相変わらずそういうシンガーソングライターがバンドをつけてやっているような人の方がインパクトもあるし、強力な気がしてます。僕の知ってる範囲での印象ですけど、ロックバンド単位で動いてる人はいまだにエモとかそういうイメージ。フェスとか出ても「いまだにこれか」っていう感じはすげえします。で、そこにおいての自分らの位置っていうのは、もはやわからないんですよ。僕らは一体どういう扱いなのか。扱う方もしんどいんちゃうかな。

亀井:僕も今のバンドのことはわからないですね。かっこいいなって思う人はあんまりいなくて、それを見て僕たちはすごい変わってるっていうか、違う感じのことをやってるんだなと思います。今の人はみんなうまいし、おしゃれなことやってるなって思うんですけど、もっとシンプルで尖ったやつが出てきたらいいのになって思います。

西川:僕はceroとか出てきたぐらいから格段に日本の音楽はよくなったと思ってて、若くて優秀な人がいっぱい出てきて、トラックメーカーも増えて、すごい人たちいっぱいいるなって。音楽的知識もすごい上がったんじゃないですかね。SUKISHAとかすごいですよね。やってることほぼジャズですけど、ひと昔前と今はもう全然違うのかなって。みんなすごい勉強もしてるし、学校出てるんだろうなって感じの人も多いですよね。

ーこの2年の変化でいうと、今はまた少しオルタナなバンド熱が、特にライブハウスでは上がってきているような印象もあります。

西川:レコードを売るっていう考えが今はもうあんまりないかもしれないですよね。だからライブをやりたい人も多いし、ライブを観に行きたいという人も多い。

田中:すごく二極化してるんじゃないですか。1曲単位でやってる人たちっていうのは、ネット上でのバズりを目指してるのかもしれないし、その一方で生でやりたい人たちは生でやる、みたいなことなのかもしれない。ただフェスとかに出ると、10年前とか20年前と変わってないなって感じることが多いんですよね。それは僕らが呼ばれるフェスがそうだからなのかもしれないですけど。

西川:相変わらずアニソンみたいな人が多いですよね。バンドとは言っても、やってるのアニソンやなって。そういうのが一番受けるんでしょうけど、我々には全くない要素なので。

ーでは国内ではなく海外に対する興味はいかがですか? 音楽シーン的な流れでも今後よりその方向に向かうと思うし、GRAPEVINEが海外でガンガンライブをやる未来はあると思いますか?

田中:ないですね(笑)。いや、単純に海外でやりたいなっていうのはもちろんありますけど、拠点を向こうに移すのはキャリア的にも年齢的にも無理でしょうね。

ー拠点を移さないまでも、海外ツアーの可能性はある?

田中:それは大賛成です。

ーこれまでとは違う道を走るGRAPEVINEも見てみたい気持ちがあります。

田中:わかりました。じゃあ、めっちゃやりたいですオーラ出しときます(笑)。

GRAPEVINE『あのみちから遠くはなれて』

2025年5月28日(水)発売

配信:https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A019973.html

●初回限定盤(CD+DVD)3方背ブックケース仕様 VIZL-2441 / ¥5,500(税込)
●通常盤(CD) VICL-66067 / ¥3,630 (税込)

〈CD収録曲〉
シングル「NINJA POP CITY」「天使ちゃん」を含む新曲全10曲を収録

〈DVD「LIVE AT UMEDA TRAD 2024」収録曲〉 ※初回限定盤のみに付属
1 吹曝しのシェヴィ
2 Time is on your back
3 Through time
4 君を待つ間
5 覚醒
6 Alright

『あのみちから遠くはなれて (ヴァイナルバージョン)』
2025年6月25日(水)発売 NJS-821¥4,400(税込)
ビクターオンラインストア限定販売
●購入特典 A2ポスター(ランダムで直筆サイン入り)

『GRAPEVINE TOUR 2025』

6月21日(土) 神戸Harbor Studio
開場/開演 16:15/17:00

6月22日(日) 静岡SOUND SHOWER ark
開場/開演 16:15/17:00

6月28日(土) 広島LIVE VANQUISH
開場/開演 16:30/17:00

6月29日(日) 高松MONSTER
開場/開演 16:30/17:00

7月4日(金) 梅田クラブクアトロ
開場/開演 18:00/19:00

7月5日(土) 名古屋クラブクアトロ
開場/開演 16:15/17:00

7月10日(木) 恵比寿LIQUIDROOM
開場/開演 18:00/19:00

7月12日(土) 金沢EIGHT HALL
開場/開演 16:30/17:00

7月13日(日) 長野CLUB JUNK BOX
開場/開演 16:30/17:00

7月20日(日) 新潟LOTS
開場/開演 16:15/17:00

7月21日(月・祝) 横浜Bay Hall
開場/開演 16:00/17:00

9月6日(土) 福岡DRUM LOGOS
開場/開演 16:15/17:00

9月7日(日) 鹿児島CAPARVOホール
開場/開演 15:30/16:00

9月13日(土) 札幌ペニーレーン24
開場/開演 16:30/17:00

9月15日(月・祝) 仙台Rensa
開場/開演 15:15/16:00

9月20日(土) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
開場/開演 16:30/17:00
前売 スタンディング6,000円(税込、整理番号付、ドリンク代別)

GRAPEVINE TOUR 2025 extra show
8月30日(土) 日比谷野外大音楽堂
開場/開演 16:00/17:00
9月21日(日) Niterra日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
開場/開演 16:15/17:00
9月23日(火) 大阪城音楽堂
開場/開演 16:00/17:00

チケット発売日 7月26日(土) 前売 指定席6,500円(税込)

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