グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
9月22日は、番組からの推薦で、「COUNTER BOOKS」代表の上田太一さんが登場。学芸大学にカフェバー併設の本屋を開いた経緯や、好奇心を発動させる仕掛けづくり、実店舗ならではの選書の楽しさなどについて伺いました。
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「まちの好奇心売り場」をコンセプトに、学芸大学駅の高架下に本屋をオープン
Celeina(MC):実は私、上田さんには先ほどもお会いしているんです。今日のお昼に「COUNTER BOOKS」にお邪魔してきたんですよ。「COUNTER BOOKS」は学芸大学駅の高架下にある本屋さんで、駅から歩いて3分くらいですかね。走ったら1分です。
上田:正確には、徒歩2分47秒です。
タカノ(MC):刻みますね(笑)。でも、本当にすごく近いですよね。
Celeina:カフェとバーも併設されている本屋さんなんですけれど、スタイリッシュで、モダンな雰囲気で。太陽の光が、すごく綺麗に差し込んでくるんですよね。
上田:そうなんですよ。あそこまでガラス張りで、中の様子が全部見えるような本屋さんは珍しい気がします。
Celeina:カフェバーのメニューも、グルテンフリーやビーガンのスイーツが豊富に並んでいまして。ワクワクしてしまって、「何回も来て、色々なものを食べたい!」と思いました。
タカノ:1回だけじゃ足りない、リピートしないと、という感じですね。
Celeina:そうそう! あとは、Tシャツやキーホルダーを販売するポップアップも展開されていましたよね。
上田:ありがとうございます。

Celeina:そんな「COUNTER BOOKS」はオープンが昨年の8月ということで、本のセレクトなども含め、色々と伺っていきたいと思います。まず、お店を立ち上げた際のコンセプトから教えていただけますか?
上田:コンセプトは、恥ずかしいんですが、「まちの好奇心売り場」という言い方をしています。もともと自分が本屋をずっとやっていたとか、いつか本屋をやりたいと思っていたわけではなくて、ちょっと変わった成り立ちのお店なんですよ。学芸大学駅の高架下を耐震補強工事のタイミングでリニューアルするプロジェクトに関わらせていただいたのが、オープンのきっかけなんです。
町のいろんな人の声を聞いて、町にあったらいいものを作っていこう、というプロジェクトだったんですが、その中で「やっぱり本屋さんが欲しい」という声が多くて。学芸大学は夜のお店が増えてきたところでもあり、「昼間に過ごせるような本屋があったらいい」という意見があったんですね。自分もすごく本が好きだったので、「いいな、作りたいな」と思ったんです。
それで、最初は都内で営業している独立系書店などに「学芸大学でもお店をやってくれませんか」と声をかけに行きました。だけど、やっぱり本を売るのはなかなか大変だし、儲からないから、複数店舗の運営は厳しいということで、やってもらうのは難しくて。それならもう自分たちで何とかやるしかないか、と。僕自身も飲食やイベントの経験はあったので、あとは町の老舗の本屋さんに協力してもらいながら、色々と組み合わせていってチャレンジしよう、ということになりました。
やはり、本を本のまま売るのは難しいんだろうなと思ったので、「もっと深めたい」とか「もっと知りたい」とか「もっと良くありたい」みたいな、好奇心や探求心が生まれる機会を提供する本屋を目指したい、と考えたんです。だからイベントをやったり、物販をやったり、飲食でも世界のいろんなお酒や料理を出したりと、手を変え品を変え、好奇心を発動させるものを届けよう、というのをコンセプトにしていますね。
Celeina:確かに! 私も今日、お店に足を踏み入れた瞬間は「今日は本を買うぞ!」とか「これを探しに来た!」というテンションではなかったのに、気づいたら2冊も本を買って帰っていたんですよ。まんまと好奇心を発動するボタンを押された1人です(笑)。