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「NEXUSVII.」の今野智弘は、ヴィンテージを軸に新しい要素を取り入れてデザインする

2025.9.24

#FASHION

「FACETASM」の落合宏理から、服作りのノウハウを教わった

タカノ:「NEXUSVII.」が始まった最初の一歩は何だったんでしょうか?

今野:1999年に、千葉の津田沼というところでセレクトショップを立ち上げたんです。その時はまだ卸を中心に洋服を販売していたんですが、色んなブランドを扱っているうちに、だんだんと自分も洋服を作りたくなったんです。それで、2001年に「NEXUSVII.」をスタートしました。 

Celeina:ヴィンテージの洋服を仕入れるのと、自分で1から作るというのはやはり違いますか?

今野:そうですね。専門学校も出ていなくて、全く知識もなかったので、最初は本当にもう大変で。途中で打ち合わせの人がため息をずっとついているような感じでした。

Celeina:それはちょっとメンタルがすり減りますよね。

今野:自分が全然できなかったので、ご迷惑ばかりかけていましたね。

タカノ:では、洋服作りは独学で学ばれたんですか?

今野:たまたまオファーを下さった生地屋さんの方が、今「FACETASM」というブランドをやっている落合宏理くんだったんですよ。

Celeina:落合さんは番組にも何度かお越しいただいて、すごくお世話になっています。

今野:本当ですか。落合くんがたまたま新卒の時に電話をかけてきたのがうちのブランドだったんです。落合くんは文化服装学院を卒業していて、服作りに関することをもちろん知っているので、自分が何をしたらいいのかを伺いながら、貸してもらった本をコピーしたりして、色々と覚えたりしていました。最初は全然何もできなかったんです。 

Celeina:今野さんにも下積みのような時代がおありだったんですね。「NEXUSVII.」は始められてもう20年以上ですか?

今野:来年で25周年になります。

Celeina:アニバーサリーイヤーですね! おめでとうございます。25年間ブランドをやってきた中で、デザインする時に大切にされていることや心がけていることはありますか?

今野:まず、自分自身が納得できるものを作るのは大前提としてあります。加えて、なるべく世の中に出ていないもの作ることを意識しながら、デザインするようにはしていますね。基本的にヴィンテージが軸になっていて、サンプリングソースみたいなものはあるんですが、「この素材はまだないな」とか「このシルエットはないな」とかちょっとエッセンスを足しながらデザインしています。

音楽で例えると、ヒップホップを作るように、サンプリングソースを見つけてそれを独自でアレンジするような感覚ですね。 かっこ良く言うとそんな感じです(笑)。

タカノ:アイデアってまさに組み合わせやかけ合わせですもんね。

Celeina:コラボレーションを積極的にされているところも、ヒップホップに似ていますよね。ラッパーとトラックメーカーのフィーチャリングみたいな感覚というか。

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