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もともとの素材の良さを活かしながら、インスピレーションのままに描く
タカノ:こちらの作品は触っても大丈夫ですか?
SOMETA:もちろんです。本当に普通の靴箱です。
タカノ:画材は何を使っているんでしょうか?
SOMETA:今は全部アクリル絵の具を使っていて、 キャンバスに描くのと同じやり方で下地の処理をしています。ただ、このスニーカーの空き箱が持つ良さを絶対に消したくないと思ったので、もとのデザインは残しつつ、インスピレーションを感じたままに一発描きみたいな感じで描いています。
タカノ:この紫の箱にはもともと何が入っていたんですか?
Celeina:「Nike SB Dunk Low Pro」みたいです。靴箱だから品名を確認できますね。
SOMETA:全部潰すと絵画との違いが出ないので、箱の形は残しておきたいなと思っています。
Celeina:主に箱のトップの部分に絵が描かれていますが、側面にも小さい女の子の顔が描かれていて、遊び心がありますね。
SOMETA:自由にやりたいという思いが常にありますね。こういうものは王道の作品ではないので、気軽に触ったり持ってもらったりしてもらいたいんです。 飾りやすいと思いますし、そういう作品の役割についても考えていますね。
Celeina:このスプラッシュしているようなペイントは、スプレー缶を使っているんですか?
SOMETA:そうです。家でスプレー缶で描いています。
タカノ:2020年から独学で学ばれたんですよね。独学でできるものなのでしょうか。
SOMETA:僕は美術の教育を受けていないんですが、展示の機会をいただくようになるうちに絵の具で描く場面が出てきて。その時は、とにかく色々試して、失敗してもとにかくたくさん数をこなして、だんだんと様々な表現ができるようになってきました。
タカノ:そうなんですね。皆さんにぜひ、SOMETAさんのInstagramをチェックしていただきたいですね。