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作品を作る上で大切にしているのは「自分が楽しいと思えることをやること」
タカノ:Kashewさんは様々な作品を作っていますが、作品を作る時に大切にしていることを聞きたいです。
Kashew:大切にしていることは1つしかなくて、「自分が楽しいと思えることをやること」。それだけですね。
タカノ:Kashewさんが自分基準でのめり込めることを大切にしていらっしゃるんですね。
Celeina:そもそもアートに興味を持ったのはいつごろだったんですか?
Kashew:小さい時からアートは好きなんですけど、しっかりやろうと思ったのは高校の時です。
Celeina:それは何かきっかけがあったんですか?
Kashew:映画が大好きなので、最初は特殊メイクみたいなものをやりたいなと思って、彫刻を始めました。そのまま大学に入って、今も作品作りをしています。
タカノ:大学では彫刻を学ばれているんですよね?
Kashew:彫刻学科です。
タカノ:作品を拝見すると、彫刻というイメージとまたちょっと違うような印象も受けました。
Kashew:今日は小さめの作品しか持ってこられなかったんですが、いつもは3mくらいの大きい作品を作ったりしています。

Celeina:そうなんですね。すごく素人目線の質問で申し訳ないんですが、3mの彫刻ってどこに保管するんですか……? 美大って私にとっては謎に包まれていて。
Kashew:どこに保管するかはすごく大変な問題なんですが、今は勝手に大学に置かせてもらっています。「撤去しろ」と言われることもあるんですけどね。
タカノ:3mほどの大きさの作品って、どうやって作るんですか? 僕は彫刻というと、やっぱり「彫る」というイメージがあるのですが。
Kashew:よく言われるんですが、手が汚れるのがあまり好きじゃなくて、実際に彫ることは多くないです。すごく大きい3Dプリンターがあって、それを使えば1m大くらいの大きい作品が作れるんですよね。なので分割して3Dプリンターで制作して、3mくらいの大きさの作品に仕上げます。あと、大きい作品はFRPというプラスチックの素材を使うことが多いです。
Celeina:その3mの作品はどんな造形物なんですか?
Kashew:大体、今日持ってきたような人型のアッサンブラージュの彫刻を作っています。

Celeina:今日持ってきていただいたものが3m大になったら、だいぶ迫力がありますね。
Kashew:大きい作品を作れるのが楽しいんですよね。