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アートディレクターの野中愛は、「好き」という感情の機微に注目してZINEを制作する

2025.6.5

#BOOK

誰かを応援することには、人生を豊かにする側面が確実にあると感じている

Celeina:とても惹かれますね。特集のタイトルが「熱狂する君を見ている。私たちの”好き”とフレンドシップ」となっていますが、どのような意味が込められているのでしょうか?

野中:今回は、個人の「好き」という感情に加えて、同じものを好む人同士の友情や人間関係についても取り上げています。誰かを応援することは、自分の時間やお金を費やす行為ですし、その後に何も残らないのでは? という見方もあって否定的に捉えられることもあります。しかし実際には、人間関係が深まったり、視野が広がったりするなど、人生を豊かにする側面が確実にあると感じています。そうした点に着目し、インタビューを通じて掘り下げたのが第2号です。

タカノ:共通の「好き」を持つことで、結束力が高まるようなこともあるのでしょうか?

野中:そうした一面もありますし、1人で抱えていたモヤモヤとした感情を他者と共有することで、ポジティブな方向に転じることもあります。また、自分では気づいていなかった一面が、他者を通じて認識できることもあり、誰かに熱狂的な姿を見てもらうことで、新たな自己理解が生まれることもあります。

タカノ:客観的な視点を、友人を通じて得られるということですね。

Celeina:こうした「好き」を集めたZINEを制作しようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

野中:アイドルのライブに行った後、現在ZINEを共に制作している2人と好きなアイドルについて話す中で、そうした会話をもっと広げていきたい、形に残したいという思いが芽生えたんです。そして、ZINEを作ることで、自分たちの「好き」に対するポジティブな活動として、良い連鎖を生み出せればと思い、制作を始めました。

タカノ:アイドルに限らず、他のジャンルも対象にしているのですね。

野中:はい。映画について語っている方もいれば、VTuberやキャラクターについて話してくださる方もいます。

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