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おすすめの1作は『凱里ブルース』
Celeina:メカス監督の作品のほかには、どんな作品を上映されてきたんですか?
井戸沼:フィクションもドキュメンタリーも、国内も国外もいろいろですね。最近だと2024年の春に『日々をつなぐ』という特集上映を行い、濱口竜介監督の作品などでも撮影を担当されている飯岡幸子さんと、映画はいかに「生活」を映すことができるのか、というテーマで日本の作品を6作上映させてもらいました。
タカノ:なるほど。上映する作品は、どのように探されるんですか?
井戸沼:その時々なんですけれど、好きな監督が出しているベスト10を見て、そこから知らない作品を調べたり、気になる映画祭の歴代の受賞作品を見たりということが多いです。芋づる式という感じですね。
タカノ:いいですね、好きな人の好きをさらにdigっていくみたいなことですよね。
Celeina:タカノさんも、本を探すときそういうふうにされていますよね?
タカノ:ありますね。やっぱり、作家さんが影響を受けた作品などは気になるので。そうやって世界を広げていくのは素敵なことですよね。そして、井戸沼さんの最近のおすすめ映画などあれば教えて欲しいのですが。
井戸沼:『凱里ブルース』という中国映画をおすすめしたいです。私がこの「肌蹴る光線」というプロジェクトで最初に上映させてもらった作品なのですが、今、配信で見られますし、6月末頃には渋谷の映画館で上映されるみたいなんです。
タカノ:おすすめポイントはどんなところですか?
井戸沼:この作品を撮ったビー・ガン監督は、中国の凱里(かいり)という田舎の町の出身なんですが、『凱里ブルース』はその町を舞台に、友達や家族と一緒に撮った作品になっていて。観ているうちにどんどん遠くに連れて行かれるような恍惚感があるんです。ぜひ、スクリーンで体験して欲しい作品ですね。
Celeina:『凱里ブルース』、6月に東京のシネマヴェーラ渋谷で上映されるんですね。
井戸沼:はい、私の企画ではないんですけれど。
タカノ:純粋なおすすめということでいただきました。ありがとうございます。
Celeina:さあ「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達を紹介していただいています。井戸沼さんが紹介してくれるのはどんな方でしょうか?
井戸沼:私が出演をお願いしたのは、映画作家の空音央さんという方です。2024年に公開された『HAPPYEND』という作品の監督さんなのですが、今、その作品が韓国で大ヒットしているらしくて。監督自身、作家としても個人としてもすごく魅力的な人なので、ぜひ皆さんにご紹介できればと思います。
タカノ:僕も気になっている方でした!
Celeina:楽しみですね。明日は映画監督の空音央さんに繋ぎたいと思います。「FIST BUMP」、今日は「肌蹴る光線」主催の井戸沼紀美さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann