グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
5月1日は、墨田区向島にある喫茶店「HOLLYday」の店主の立山紫野さんからの紹介で、デザイナーの毛柴有喜さんが登場。自身がデザインを手がけたキャラクター「どすこいドーナツ」が持つバックグラウンドのほか、キャラクターを通して広がった墨田区の人々との繋がりについても伺いました。
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架空のお店「どすこいドーナツ」を復刻プロジェクトとして展開
Celeina(MC):本日はスタジオに毛柴さんが手がけられたグッズをご持参いただいています。こちらのキャラクターはどなたでしょうか?
毛柴:こちらはおにぎりエディションの「どすこいくん」です。
タカノ(MC):なかなかインパクトのある姿ですね。
毛柴:ドーナツ型のフィギュアなのですが、そこに手足が生えていて、スマートフォンのスタンドになっています。手のひらサイズの大きさで、スマートフォンがしっかりと収まる仕様です。
Celeina:とてもおしゃれで可愛らしいスマホスタンドですね。こんなにユニークなものは初めて見ました。
タカノ:ドーナツに手足がニョキっと生えていて、表情もユニークです。
毛柴:少し虚無感のある雰囲気にしているんです。
Celeina:可愛い感じと虚無感のある雰囲気という、絶妙なバランスが素敵ですね。
タカノ:このキャラクターをデザインされているんですか?
毛柴:このキャラクターをはじめとしたコンセプト全体は私が担当していますが、「どすこいくん」の3Dキャラクターは、墨田区の「京島共同凸工所」の職人さんが制作してくださいました。墨田区には、手に職を持った方が多くいらっしゃいまして、その中の1人に作っていただきました。
Celeina:これらのキャラクターは総称して「どすこいドーナツ」なんですか?
毛柴:はい。厳密に言うと、どすこいくんは愛称で、シュガ錦が正式名称なんですけど、ややこしいのでどすこいくんで。「どすこいドーナツ」は、1979年に両国に実在していたお店という架空の設定にしていて、そのお店は存在していませんが、「復刻プロジェクト」という形で展開しているんです。
Celeina:世界観の作り込みが素晴らしいですね。
タカノ:核がないのはドーナツと同じですね。
毛柴:そうなんです。実際には存在しないのですが、ドーナツの「中心が空いている」構造をテーマに、友人と共にさまざまなものを作っています。
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手に職を持つ墨田区の人々と共に作り上げる「どすこいドーナツ」の世界観
Celeina:これは何がきっかけで誕生したんですか?
毛柴:ある日、アパレル系のデザイナーの友人から「アメリカンポップなキャラクターの靴下を作ってほしい」と依頼されて、それがきっかけで「どすこいドーナツ」が誕生したんです。しかし、その案は却下されてしまって。それで、近所の喫茶店に持ち込んで相談したところ、「これはみんなで盛り上げて、楽しく出来るといいね」という話になりました。その喫茶店で同席していたのが、現「HOLLYday」の店主でした。墨田区はいろんな職人の方々も多く、「自分ならこんなものが作れる」と次々に協力してくださり、「ドーナツは作らない」というルールのもと、さまざまなグッズが誕生しました。
タカノ:今被っていらっしゃる帽子もグッズの1つでしょうか?
毛柴:はい。これは当時のスタッフが着用していたという設定で制作した帽子です。
Celeina:若草色で、縁取りはホワイトで可愛いですね。
毛柴:ちなみに黄色はバイトリーダー、ネイビーは一般スタッフ用というように、細かな設定も作り込んでいます。この若草色は特別仕様です。
Celeina:もしこの帽子を購入したい場合は、どこで入手できますか?
毛柴:昨日、番組に出演されていた「HOLLYday」さんで取り扱っていただいています。ぜひお立ち寄りください。
Celeina:他にはどのようなグッズがありますか?
毛柴:こちらは真鍮職人のBRASSMOUSEさんが作った「どすこいのピンズ」、通称「どすっぴん」です。サイズは約2センチ四方で、ゴールド仕上げです。
Celeina:スーツのラペルに付けると、弁護士バッジのようにも見えておしゃれですね。
毛柴:あとはステッカーなどもあります。ステッカーは、「どすこいドーナツ」の名刺代わりとして配布していました。
Celeina:「どすこいドーナツ」のキャラクターは、相撲の「四股」を踏んでいるようなポーズなんですね。
