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『おまけの夜』の柿沼キヨシは、視聴者の感想が豊かになる映画レビューを発信する

2025.5.10

#MOVIE

世の中にボケが足りないことに気づき、YouTubeを始めた

Celeina:『おまけの夜』について伺いたいのですが、チャンネルを始めたきっかけについて教えてください。

柿沼:元々、ポストプロダクションで映像編集の仕事をしていて、ディレクターとして映像制作に関わっていました。2017年当時は、プロの方や芸人さん、タレントさんがYouTubeをやることが少なかったんですよ。そんな中、友人にマキタスポーツさんの本『一億総ツッコミ時代』を紹介されて読んだんですが、その本に「今の時代、みんながツッコミをするけど、ボケが足りない」と書かれていて、それがすごく面白いなと感じたんです。

それで、友人で芸人のジャガモンドの城戸くんに「YouTubeでボケたほうがいいんじゃない?」と提案したら、「それならカッキーがやれば?」って言われたんですよ(笑)。当時はYouTuberって揶揄されちゃうような時代だったんですが、「じゃあ自分がボケてみるか」と思って、始めました。

タカノ:「ボケてみるか」という発想からだったんですね。最初から映画のレビューをやろうと決めていたんですか?

柿沼:僕は学生時代にお笑いをやっていたんですが、その時大学の先輩に「才能には個人差があるけど、センスは磨ける」と言われたんです。だから面白くなるために映画を観よう、音楽を聴こう、本を読もうという意識を持っていたんですよね。趣味というより、「面白さの研究」みたいな感覚だったんです。そんなノリで、映画好きの友人とよく語り合っていたんですけど、「これをYouTubeでやったら面白いかも」と思って始めました。

SNSを見ると、映画の感想って結構マウントを取るような雰囲気のものも多かったんですけど、僕がやりたかったのはそういうものではなくて、ただ「語り合うことを楽しむ場」だったんですよね。だから「深夜のファミレストークの閃き」というコンセプトが生まれました。映画や漫画、音楽について話して、「今日の話、楽しかったね」と思えるような、そんな場を作りたくて始めましたね。

タカノ:柿沼さんの話し方は、説得力がありながら口調も柔らかいので、すごく親しみやすいんですよね。近所の気の合う友達と話しているような感覚になります。

柿沼:「近所のなんでも知っているお兄さん」とか、「大学の部室にいる先輩」みたいな雰囲気だとよく言われますね(笑)。

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