グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
4月6日は佐伯ポインティさんからの紹介で、本が拠点となるお店「走馬灯」を神泉で営まれている大槻将之さんが登場。お店をする上で自分に課しているルールのほか、本の貸し出しサービスや、月に1度の読書限定イベントなどについても伺いました。
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会話の拠点に本がある空間「走馬灯」をオープン
Celeina(MC):「走馬灯」は「本が拠点となるお店」ということですが、これはどういうことなんですか?
大槻:「走馬灯」は普通に飲み屋なんですけれど、会話の拠点に本があると良い空間になるなと思いまして。そのためのルールをいくつか自分に課して運営しているお店なんです。
Celeina:「飲み×本」ですね。ご自身にルールを課してらっしゃるというのは、どのようなことですか?
大槻:いくつかあるんですが、例えばご予約されたお客様のために机の上に本を置いておいたり、本を1冊1,000円でお貸しして、お返しいただいたときに飲み物を1杯無料にしたり、あとは本棚を定期的に入れ替えて飽きないようにする、といったものです。
Celeina:一つひとつ詳しく伺っていきたいですね。まず、そもそも「走馬灯」の本のラインナップはどんな感じなんですか?
大槻:僕が結構雑食なので、エッセイやファンタジー的な小説からビジネス本まで、本当にいろいろ置いてありますね。『地球の歩き方』とかも置いています。
Celeina:読書初心者の方から、読書が大好きで毎日本を読んでいるという方々まで満足していただけるようなラインナップですね。
大槻:はい。それに、本を読まなくても全然大丈夫なお店ではあります。
Celeina:実際、お店にいらっしゃる方は本を読まれる方が多いですか? それとも飲みに来るだけの方も多いんですか?
大槻:7割ぐらいの方は飲みに来るだけなんですけど、その会話の拠点に本が入ってくる、という感じですね。読まなきゃいけないお店、という感じではないです。
タカノ(MC):今、「走馬灯」のInstagramを拝見しているんですが、本がたくさん並んでいて、純文学のラインナップもすごく良いですね。ハン・ガンさんの『すべての、白いものたちの』とか、今村夏子さんの『むらさきのスカートの女』も最高ですよね。すごく本を読んでいる方のラインナップという感じがします。
大槻:ありがとうございます。
タカノ:これはちょっと行きたいですね。
Celeina:そして、定期的に本を入れ替えてらっしゃるということですけれども、これは大槻さんが読まれた本を並べていくという感じですか?
大槻:そうですね。言い方があれなんですが、「武器商人」みたいな感覚でやっていて。
タカノ:武器商人ですか?
大槻:はい(笑)。誰しもが、それなりに孤独と戦っていると思っているんです。その孤独と戦うための武器として、お金を選ぶ人もいれば、地位とか名誉を選ぶ人もいれば、結婚とか子供を選ぶ人もいる中で、僕は本を武器に戦ってきたんです。こういう戦い方だったら、こういう考え方があるよとか、こういう人もいるよ、みたいなことを押し付けることなく、本を通して紹介するということをやりたいんです。なので、それに適した本を選書して、定期的に入れ替えているという感じですね。
