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話している内容とスタイルの面白さの両立が書籍化の鍵
タカノ:ポッドキャスト番組の『奇奇怪怪』も素敵で。石原さんが考える番組の魅力は何ですか?
石原:もちろんお2人が話している内容が面白いというのもありつつ、お2人の関係性があるからこそ出てくる個々の人間性と身体性があって、リズムやテンポ、ニュアンスが良いんですよね。話している内容ではない、スタイルの部分に魅力を感じます。
あとは、自分たちで勝手にやっているということ。コロナ禍でミュージシャンとしての活動が制限されたことを機に始めたポッドキャストが、誰に言われるでもなく5年間続いてきて、豊かに展開されているのも素敵だなと。そういうお2人の姿を見ていたから、僕も独立を決意できたんだと思います。
タカノ:身体性というワードも出ましたが、音で聴くリズムを文章に起こしていく難しさがあると思います。
石原:放送を聴いて湧き起こるものと、活字を読んで湧き起こるものが一致するように隅々まで工夫しました。語尾を変えたり、ビックリマークを付け外ししたりと、細かいところの調整でかなり印象が変わってくるので。
Celeina:大変な作業ですね。1冊の制作にどれくらいの期間がかかったんですか?
石原:半年ほど制作期間に費やしました。
タカノ:石原さんの魂が籠った1冊をぜひ皆さんも手に取ってみてください。実は、最後にお聞きしたいことがありまして。『GRAND MARQUEE』が書籍化されるためにはどのような番組を目指していったら良いのでしょう。
石原:先ほど話したこととも繋がるんですが、話していることの面白さとスタイルの面白さの両方を持っているものは本にしたいなと思います。
Celeina:頑張って目指していきます。さて、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいているのですが、石原さんがご紹介してくださるのはどんな方ですか?
石原:小説家の金子玲介さんです。出版業界に入る前から交流があり、演劇に連れて行ってもらったりしていたんですが、昨年金子さんがデビューされたことをきっかけに再び連絡させていただいて。どの作品も本当に面白いんですよ。
Celeina:ありがとうございます。明日は、金子玲介さんに繋ぎます。今日はひとり出版社「石原書房」の石原将希さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann