グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
3月13日は、小学館マンガワン編集部の千代田修平さんからの紹介で、フルーツ×ウイスキーの招待制バー「かみな秋葉原」の店長、たべおてんちょうさんが登場。「レンタル図々しいデブ」としての活動内容や、バーで店長をすることになったきっかけなどについて伺いました。
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教員になることを辞め、SNSが盛り上がってきたタイミングで変化を求めて上京
タカノ(MC):そもそも昨日のゲストの千代田さんとはどういう繋がりだったんでしょうか?
たべお:千代田さんがPK Shampooというバンドを選曲されたと思うんですけど、僕は元々ボーカルのヤマトパンクスさんと友達なんです。X(旧:Twitter)でよく千代田さんの名前が流れてきていたのでお名前は知っていたんですが、飲み会とかライブとかで会った時に、「千代田さんですよね」「たべおくんだよね」とお話しして、気づいたら知り合いになっていました。
Celeina(MC):SNSがあったからこそ生まれた友情と言いますか。
たべお:本当にインターネット万歳ですね。
Celeina:千代田さんから「でかい、マジででかい」という言葉を昨日いただきましたが、まずは簡単なプロフィールから参りたいと思います。ニート時代、友だちが欲しくてX(旧:Twitter)にて活動開始。主に「太っていて起こった出来事」を投稿。その後、「レンタル図々しいデブ」として活動したのち、「プロ奢られヤー」がオーナーを務める「かみな秋葉原」の店長に就任されています。
タカノ:パンチしかないですね。
たべお:改めてですけど、無茶苦茶ですよね(笑)。
Celeina:地元愛知の大学では教員を目指されていたとか?
たべお:そうですね。教育系の大学に行って、このまま教員なるのかなと思っていました。ただ4年間過ごしてみて、色々なことを考えて、やはり教員は駄目だなと思いましたね。毎日、朝起きられないし、みたいな。
Celeina:ちなみに何科の先生を目指されていたんですか?
たべお:国語ですね。
Celeina:言葉という意味では繋がっているんじゃないですか?
たべお:どうなんですかね。大学時代も遊んでいただけなんで。
タカノ:ネタツイートに力を入れていたということで。
たべお:そう言われるとすごく恥ずかしいですね。
タカノ:僕もX(旧:Twitter)をチェックさせていただいたんですが、もうバズのパイセンですね。画像を使わずに文章だけでバズらせるというところもすごくて。
Celeina:そしてSNSがちょっと盛り上がってきたタイミングで上京したんですよね?
たべお:ありがたいことに、フォロワーが増えた時に上京しました。ニートだったし、東京にも色々活動している友達が増えて、俺も東京に行ったらワンチャン何か変わるんじゃないかと、淡い期待を込めて引っ越しました。何も変わらなかったんですが(笑)。
タカノ:そんなことないんじゃないですか?
たべお:何も変わらなかった結果、さっき紹介していただいた「レンタル図々しいデブ」みたいな活動を始めるんですけど。
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前に進むしかないと思って始めた「レンタル図々しいデブ」という活動
Celeina:レンタル図々しいデブってどういうことをされるんですか?
たべお:「レンタルなんもしない人」とか「プロ奢られヤー」として活動している人たちをX(旧:Twitter)上で見ていて、俺でもできそうだな、時間だけは無限にあるしと思って始めた活動です。驕り高ぶって元々フォロワーもいるし、どうにかなるだろうという気持ちで始めました。
Celeina:信じる気持ちがすごいですね(笑)。
たべお: 自分には何もなかったので、前に進むしかないなと思っていました。元々X(旧:Twitter)で「一緒にご飯食べたい」とか「たくさん食べるの羨ましいです」みたいなお声をいただいていたので、そういうことを活動としてやったら、もしかしたらいけるんじゃないかなと思ったんです。3日に1回、ご飯を食べられたらラッキーだなと思って始めたのがきっかけですかね。
Celeina:つまりフォロワーさんの素直な声を受け止めて始めた活動ということですよね。
タカノ:ご飯を奢ってもらうみたいなことですよね?
たべお:そうですね。「僕と一緒にご飯食べたい人はいないですか」と募っていました。例えば、色々な種類の料理を食べたいけれど、沢山は食べられなくて、残すのは嫌なので代わりに食べてほしい、みたいな依頼はよくありました。
タカノ:SDGsですよね。フードロスの削減になるというか。
Celeina:でも何か召し上がれないものとかはあるんですか?
たべお:ほとんどないですね。
Celeina:本当にプロフェッショナルにやられているという感じですね。
たべお:ただ海藻サラダだけ食べられないんですよ。なんか苦手なんですよね。あと桜でんぶも食べられません。
タカノ:ちなみに何年間で何件ぐらいの依頼があったんですか?
たべお:ちゃんとは覚えていないんですが、1日1回は誰かと会っていましたね。だから件数で言ったら100は超えているかなと思います。
Celeina:食べるだけじゃなくて人とコミュニケーションを取ることになると思うんですが、そういった点で難しいなと思ったことはありましたか?
たべお:やっぱりご飯を食べている最中なので、悩みとかを打ち明けられるんですね。それに対してどう対処すればいいんだろう、というのは、最初の頃はすごく悩んだりもしました。ただ、プロ奢られヤーとかレンタルなんもしない人のご活動を何となく見ていると、そこまで干渉しなくていいのかな、というのが見えてきたので、僕も基本悩みを言われたらただ笑って過ごすようにしていました。「大変だね」みたいな。
Celeina:たべおさんなりの返答ですよね。
タカノ:聞くということが大事ですよね。
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バー店長を始めるきっかけである、「プロ奢られヤー」との出会いとは
Celeina:それがバーの店長さんという今のお仕事にも繋がっていますよね。コミュニケーションを取るのが大事なお仕事というか。
タカノ:しかもプロ奢られヤーさんがオーナーを務めているということですよね。
たべお:そうですね。もう彼に拾っていただいて。
タカノ:プロ奢られヤーさんとはどういうご関係なんですか?
たべお:レンタル活動などをする前に、東京に行ってから大体2ヶ月ぐらいニートをしていたんですけど、もう流石にお金がなくなってきたんです。実家にいてどうにかなっていた部分が、どうにもならなくなってきて。誰かお金をくれないかなと、思ってSNSをパーっと見ていたら、「プロ奢られヤー」というアカウントを見つけたんです。ツイートを見て面白い人だなと思って、この人にお金を借りたら面白いかもしれないと思いました。
タカノ:奢られている方ですからね(笑)。
たべお:ネタツイート感覚で、遊び半分で「プロ奢られヤーさん、8万円貸してくれませんか」ってツイートしてみたんですよ。そうしたら1分も経たないうちに、プロ奢られヤーさんから「いいよ」って返ってきました。その時は、プロ奢られヤーさんも僕のことを知らないし、僕もプロ奢られヤーさんのことを知らなかったんですけど、その後本当に数日くらいでお金を貸してくれました。そこからちゃんとした関わりがあったわけでもなかったんですけど、半年前ぐらいに急にプロ奢られヤーさんの方から「店長やってみないか」と誘われて、今に至ります。それはもうお金を借りている側なので、行けと言われたら行くしかなかったですね(笑)。
タカノ:まだまだお話を伺っていきたいんですけれども、ここで1曲挟みたいと思います。たべおてんちょうさんに、この時間にみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらったんですけれども、どんな曲でしょうか?
たべお:ユアネスというバンドの“人生の時間割”という曲です。