INDEX
小学生の時に買った『江戸東京年表』に影響を受けた
Celeina:日付を記録するのが好きだったと仰っていたじゃないですか。パンスさんは歴史とか社会科が好きなのか、数字とか数学的なものが好きなのかが気になりました。
パンス:完全に歴史ですね。日本史や世界史を普通に学校で学ぶのも好きでしたし、学校では教えてもらえないところまで、ひたすらノートにメモをしていました。
タカノ:影響を受けた年表もあるとお聞きしたんですが。
パンス:あります。年表ってジャンルとしてはあまり取り上げられることがないと思うんですが、僕は本の後ろについている年表を基準にして買ったりしていたんです。
タカノ:内容じゃなくて年表基準で。
パンス:そうなんです。今日も1冊持ってきたんですけど、1993年に小学館さんから出た『江戸東京年表』という、江戸から東京までの年表なんです。
タカノ:3万年前からスタートしていますね。始まりが「ナイフ形石器を特徴とする文化が始まる」という。
パンス:土地ができたときから始まっているんです。
Celeina:この年表に影響を受けていらっしゃるという。
パンス:これを買ったのが小学校の頃だったんですが、ひたすらこれを眺めていました。いつ朝顔が流行ったのかとか、すごく細かいことが載っているんですよ。
Celeina:小学生で?!
パンス:江戸時代って花を見に行くのが普通で、展覧会みたいなことをすごくやっていたとか、そういう細かい情報が延々と載っているんです。
タカノ:当時のことに思いをはせて、いろいろ想像が膨らむのも楽しいですよね。
パンス:そうなんです。それがやっぱり年表の楽しいところですね。
タカノ:お話しが尽きないんですが、1曲挟みたいと思います。パンスさんにこの時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいました。どんな曲でしょうか?
パンス:坂本龍一さんの曲です。『年表・サブカルチャーと社会の50年』を作る時も、自分の中で勝手に坂本龍一さんを裏テーマとして設定していました。この本は1968年から2020年までを扱っているので、坂本さんのキャリアそのものを追っていくような部分もあって、坂本さん関連の情報もすごくたくさん入っているんです。あとは自分が好きというのもあり、かけさせていただきます。
タカノ:曲紹介をお願いします。
パンス:坂本龍一で”Self Portrait”。