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新しい学校のリーダーズ、世界ブレイクの3つの転換点。活動10年の「はみ出し」を語る

2025.7.18

#MUSIC

世界進出を勢いづけた「88rising」との契約、マニー・マークとの共同制作

―この10年間を振り返っての一番大きな変化は海外での活動が増えたことだと思います。「88rising」との契約を発表したのが2020年11月、「ATARASHII GAKKO!」名義での世界デビューが2021年1月でしたが、変化を実感したのはいつ頃でしたか?

MIZYU:世界デビューと言っても、最初はネット上でのことだったので。「コメント欄が英語だな」というくらいで、あまり実感が湧かない感じだったんです。でも、2021年の3月に4人とマネージャーさんの5人で初めてアメリカに行って、2か月半の共同生活を送って。そこでプロデューサーのマニー・マークさんと出会ってひとつのEPを完成させた。そこで視野がすごく広がりました。

全曲マニー・マークのプロデュースによる、新しい学校のリーダーズのミニアルバム『SNACKTIME』収録曲

MIZYU:自分たちの音楽やパフォーマンス、チームで過ごすことの価値観とか、可能性が思っていたよりもはるかに無限大で自由だと感じたので。それが世界を感じた一歩目だったかもしれないです。

―マニー・マークとの共同制作はどういう刺激がありましたか?

RIN:音楽に対する向き合い方が変わりました。私たちはそれまで曲作りをイチからしたことがなかったんですけれど、そこに携わらせてくれて。「一緒に作ろう」という流れになったところから、右も左もわからないし、英語もそんなに上手に喋れない状態の私たちに、「何が楽しいと思う?」という感覚を、体感ですべて伝えてくれて。

音楽は本当にすぐそばにあって、楽しめば日常生活の何でも音楽になるということを、暮らしながら過ごしながら教えてくれたんです。あの経験があったことで、音楽に対する向き合い方も、そこから生まれる振り付けへのエネルギーも、大きく変わったと思います。

―マニー・マークとの出会いでクリエイティブのあり方も変わったわけですね。

SUZUKA:私たちにはその前からずっと4人のクリエイターとしての感覚、自己プロデュースの感覚があって。振り付けを作っているだけじゃない、自分たちで生み出したもの、集まってできあがったものという感じだったんです。

そこからマニー・マークと出会い、もっと刺激的でもっと自由なものを知りたいと思うようになりました。個人的には、もっと狂いたい、もっと宇宙的な感覚でぶっ飛びたいという感覚があって。それをマニー・マークが教えてくれた気がします。

―2021年11月にアメリカ・ロサンゼルスで開催された88rising主催の音楽フェス『Head In the Clouds』が海外での初ライブでした。そこからの手応えはどうでしたか?

MIZYU:初めての海外ライブから手応えはありました。そのときの新曲の“NAINAINAI”も持っていきましたし、それまで日本でやり込んできた必殺パフォーマンスも、いつも通り持っていったんです。

そのときに、日本語の歌詞で、意味が聞き取れているわけではないはずなのに、初めて見た方々がすごく感情的にリアクションしてくださって。それが自分たちの自信になりました。やってきたことが間違っていなかったと思ったし、世界に通用するかもしれないという、新しいフェーズへの希望を持てたライブでした。

新しい学校のリーダーズが出演した『Head In the Clouds』の映像

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