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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

Thir(s)ty Oneは未来へのヒントが生まれる祭り。令和的、理想のパーティーの作り方

2025.8.8

Thir(s)ty One

#PR #MUSIC

TENDRE×yurinasiaやダブルダッチの日本代表選手まで参加。テーマは「一日限りの公開実験場」

―今年の『OPEN DOOR by Thir(s)ty One』ではどのようなことを企画されているのか、詳しくお伺いできればと。

小田切:新しいものが生まれる場を創造したいという思いから、今年は「一日限りの公開実験場」というテーマを掲げています。黒字になるかどうかも分からない状況で、何のためにお金をかけてまで開催するのか。それなら、自分たちが見たいものを追求しようという考えです。今回の会場となるWWWと、演出の軸となる巨大なバルーンという象徴的な空間の中で、心から実験を楽しめるようなアーティストの方々にお声がけしています。今回は、ダブルダッチ(※)の日本代表選手にも参加してもらうなど、出演いただく方のジャンルの幅もさらに広がっています。異分野の才能が融合し、共に実験を楽しむ様子を来場者の皆さんにも体感してほしいです。

具体的には、枝之進くんは新しい落語の実験を企画してくれていますし、ラッパーの徳利さんのライブでは、サーモグラフィーを使ったライブ演出で温冷交互浴のようなものを表現する予定です。また、yurinasiaさんとTENDREさんのコラボレーションステージでは、デジタルで水面の波紋を現す演出をしたい、といった話も出ていたり、みんなで一緒に実験して、一つのイベントを作り上げていく。私自身、まだまだ想像もつかないことばかりで、今からとても楽しみです。

※2本の縄を使って跳ぶ縄跳び

枝之進:今回僕は、AIを使った落語の創作に挑戦します。「AIに絶対に逆らえない世界線で、AIの師匠を前に落語の稽古をしないといけなくなった」という状況で、AIがダメ出しをしてきて、それにどう向き合うのか、という人類とAIの戦いを描きたいと思っています。運営チームから「もっと新しいアイデアをください」というオーダーが毎回くるので(笑)、せっかく出演するなら、自分の中で温めていたけれど、まだ実現できていないような新しい企画をやろうと決めました。

※ここでtsuchifumazuのwatakemiが遅れて参加。

watakemi:遅くなってしまってすみません……!

watakemi(ワタケミ)
クリエイティブユニット・tsuchifumazuのメンバー。2019年結成。それぞれの世界観を持ち寄り、常に新しい表現を目指す。

小田切:watakemiさんはみんなの先輩みたいな感じで、31メンバーはみんなお世話になっていて。

⻄⼭:watakemiさんが参加するクリエイティブユニットtsuchifumazuは、僕らパソコン音楽クラブのVJもやってくれています。

―パソコン音楽クラブ×tsuchifumazuチームは今回どんなことをされる予定ですか?

watakemi:今はまだ構想中というのが正直なところなのですが、31って毎回、空間演出が面白いんですよ。だからこそ映像の出しがいもあります。

⻄⼭:tsuchifumazuとはセットで出ることが最近はとても多いので、盛り上がる「正解」みたいな演出がある程度わかっている上で、そうじゃないパターン、今回の動きに合ったものを考える、という部分に今苦労しているんです。

小田切:私たちも楽しみです。『OPEN DOOR』で新しい実験を見て、何かを感じてもらえたら嬉しいですし、ここで出会った人と新しいことを始めたりするのもいい。今後もみんなが自由に試していく場でありたいなと思います。

ーまだまだこれからもアップデートを重ねて続いていきそうなThir(s)ty Oneですが、2026年7月31日で一度ラストにすることを決めているんですよね。

watakemi:本当に終わるんだ。

小田切:文化って、上の世代から若手にバトンタッチしていくことで継承されていくんだと思います。あえて終わりを決めることで、「Thir(s)ty One」を今の時代のものである象徴にしていきたい。この時代に生まれた「Thir(s)ty One」から、今度はまた別の何かが派生していくことを期待したい。そういう思いで31回で終わりにすることをきめました。でも、今年の『OPEN DOOR』をやったら、違う形で続けてみようとか、気持ちが変わっているかもしれませんが(笑)。

―『OPEN DOOR by Thir(s)ty One』に来場する皆さんに、どんな気持ちを持ち帰ってほしいですか?

小田切:自分の世界が少しでも広がるような、良い刺激を持ち帰ってほしいと思っています。現場に集まった人たちとの偶発的な出会いが生まれるような、そんな空間設計やステージ演出を考えているので、ぜひ今後に繋がるような繋がりが生まれてくれたら嬉しいですね。また、WWW βの方では、31メンバーによるBtoB企画も考えています。例えば、「このDJとDJをかけ合わせたらどうなるか?」とか、「デザイナーとデザイナーのDJが一緒にやったらどうなるか?」といった実験ですね。31のメンバーにも、そしてお客さんにも、様々な実験に「乗っかって」楽しんでもらうつもりです。

枝之進:『OPEN DOOR by Thir(s)ty One』の魅力は、その日、その場所でしか見られない実験的な企画がたくさん生まれることです。ここで初めて世に出る企画も多い中で、お客さんも単なる鑑賞者とではなく、「実験の参加者」としての側面が強いと感じています。だからこそ、初めて見るものを面白がる力、そしてそれを自分なりにどう解釈し、持ち帰るのかという、その感覚やアンテナを持ってきてほしいなと思います。そこに私たち演者がどう実験で応えられるのか、これから1ヶ月間じっくり悩むことになりますね。一番新しいことを体感してもらえるように頑張ります。

小田切:「参加者」って視点、めっちゃいいですね。ボーダーがないようにする、ということを大事にしていて、DJとして、演者として、参加するというよりも、みんなが良い友達関係になれるように、ということがコンセプトなので。「ああ、だから今回は実験をテーマにしたんだな」って、今話を聞きながら改めて納得しました。

⻄⼭:コンセプト的な話で言うと、二人が言ったことが全てだと思うので、あえて楽しみ方というか、気持ちの問題という感じで話をすると、例えば何かものづくりを始めたいと思っている人や、そうでなくても、新しいものに触れたい、新しい体験をしたいという人にとっては、ここで繰り広げられる様々な取り組みや実験を通して、たくさんの気づきがあるはずです。そこで何かを感じたときに、「これって誰が作ってるんだろう?」「どうやってこんなものが出来上がってるんだろう?」って疑問に思うこともあるはず。なので、ぜひ気軽に運営チームでも、僕らにでも話しかけてほしいなと思います。名刺を持って行って「一緒に何か作りましょう」って言ってみるのもアリかもしれません。人と話せるきっかけがたくさんあると思うので、ポジティブにイベントを楽しむことが、大切なのかなと思います。

watakemi:非日常的なことをたくさん試そうとしている主催者の4人とぜひ、知り合ってほしい。もっと知れる方法があるといいのかな……なんかぼーっとしてきた(笑)。

一同:(笑)。

小田切:31では、毎回ステッカーを配っているんですよ。街で偶然すれ違った人が同じステッカーを貼っていたら、「あっ、あの時いたんですね!」みたいに、そこから会話が生まれるきっかけになったらいいなと思っています。

watakemi:そうですね、仕事でいろんな現場に行きますが、初めて知り合う方と話していると、「31知ってるんですね」と言われることが多くて。気付いたらそういう繋がりというか、繋がる可能性が網のように広がっていて。31に行って、その可能性がうっすら繋がるだけでもいいと思うんです。あの日があったから今があった、そう言えるようないいご縁があるかもしれないです。

『OPEN DOOR 2025 by Thir(s)ty One』

08/31 (日) 14:00 – 21:00
チケットURL:https://31-thirstyone.zaiko.io/e/opendoor25
Instagram:https://www.instagram.com/31.opendoor/

Thir(s)ty One
Instagram:https://www.instagram.com/31.thirstyone/

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