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「似たら負け」──DYGLとテレビ大陸音頭が語る、オリジナルであるための戦い方

2026.4.8

『DYGL presents Crossing 2026』

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「新たな気づきをくれるバンドとクロスオーバーしていく方が、今の自分たちにとって刺激になると思って」(秋山)

─そんなテレビ大陸音頭をDYGLが今度のツアーに呼ぶっていうことで。いい顔ぶれじゃないですか、Texas 3000、ZAZEN BOYS、kanekoayano、そしてテレビ大陸音頭っていう。これはどういうブッキングの妙があったんですか?

秋山:自分たち的には、USのオルタナとかUKインディー、ポストパンクリバイバルから影響を受けてるような、近いことをやっている日本のバンドと仲良くなりがちだったんです。でも、違うフィールドでやっていてもそれぞれのスタイルがあって、音楽的なエネルギーをもらえたり、新たな気づきをくれるバンドとクロスオーバーしていく方が、今の自分たちにとって刺激になると思って。だから今回は、純粋にライブを観たいなと思えるバンドに声をかけさせていただいたって感じですね。

─だからツアータイトルが『Crossing』だと。世代もキャラも違う、すごい4組ですよね。だってZAZEN BOYS大好きでしょ?

千代谷:大好きっすね。

─ZAZEN BOYSの好きなポイントは?

千代谷:ZAZEN BOYSの好きポイントは……あんなことをやってるのってZAZEN BOYSぐらいしかいないし。ZAZEN BOYSみたいなことやってたら「ZAZEN BOYSみたいだね」って言われるし、めちゃくちゃ音楽性は奇天烈なのに踊れるし。

─テレビ大陸音頭は以前からZAZEN BOYSが好きと語っていたけど、DYGLからZAZEN BOYSが出てきたのはちょっと意外っていうか。なぜZAZEN BOYSを呼んだんですか?

下中:フェスでZAZEN BOYSと一緒になる機会があったんですけど、楽屋の姿とかステージ横でライブを観ていてもアティチュードというか音楽への集中力の鋭さが他のバンドと違うし。ちょっと1回交わってみたいなって。

─秋山さんはどうですか? ZAZEN BOYSへの思いとか。

秋山:元々は大学の同級生や先輩から教えてもらってNUMBER GIRLとZAZEN BOYSの存在を知ったんですけど、バンドの凄さが本当に分かったのは、実際にライブを観始めてからですね。海外のポストパンクとは全然違うアプローチで日本語を構築しているし、何より演奏のタイム感が普通じゃない。軸がぐにゃんと歪んだり、ブレイクの後に普通はカウントできないところで入ってきたり。これって今のテレビ大陸音頭にも言えることなんですけど、そういうアプローチのライブに惚れ込んだって感じですね。

─なるほどね。でも確かにさっきの話にも出た「身体性」というか、リズムが演奏にあるみたいな話はまさにZAZEN BOYSに当てはまる気がしますね。

秋山:そうですね。その身体性みたいなことはすごく話してて。自分たちもアルバムをリリースしていくなかでいろんな変遷があったんですけど、コロナ禍で外に出られない時期に出した2枚のアルバムは、如実に身体性を失ってて。当時はそれにも気づかずやってたんです。

その後、5枚目のアルバムを作る時に「何か足りないな」と思って、みんなで話し合ったり分析してみたら、リズムが先に自分の体を上げてくれて、そこにメロディーが乗っかってくるっていう身体性のようなものが、1st、2ndアルバムの時は偶然あったことに気づいて。それから一番意識してる部分が身体性なんで、今回のツアーにはそこに合うバンドが集まっているのかもしれないですね。

─ああ、でも確かに4組ともライブの身体性がヤバイっていう。だってTexas 3000も相当「身体性ライブ」でしょ。テキサスも好き?

千代谷:大好きっすね。それこそ『Weird Dreams』ってツアーの札幌で呼んでくれて。その時に初めて間近で観たんですけど、崎山(崎山洋孝 / Dr)さんのドラムがデカくて、すごすぎましたね。あと、みんなやっぱ楽しそうに演奏してたのが自分的にすげえなって思ってて。

鈴木:演奏してない時もあの雰囲気ですしね、崎山さん。

秋山:本当に喋ってるのと全く同じリズムで叩いてる。3人とも人柄がそのまま音になってて、しかもそれがちゃんとひとつになってる。

─そっか。人間力も確かにヤバいかもしれないな、kanekoayanoさんもね。

秋山:ライブであれだけの期待を集めておきながら、アンコールをやらないとかって、実際に決断すればできることなのかもしれないけれど、誰にでもできるわけじゃないし、アーティストのムードとして合う合わないもありますよね。そういうスタンスすらも、すごく素敵だなと思っています。

秋山:さっきZAZEN BOYSに対して下中が「音楽をやっている」と言ってましたけど、時代によって音楽の伝え方や流行りが変わっても、結局いつの時代でも「音楽が真ん中にある人」が自分たちは好きなんです。どのバンドも自分たちのスタイルがしっかり伝わっていて、ブランディング的な面でももちろん成功しているとは思うんですけど、その手前にいい意味での不器用さが少し見えるというか。「自分は音楽としてこれが好きだ」というのが伝わってくる人たちが好きなのかもしれないですね。

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