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郷愁だけで終わらなかった『ラムネモンキー』の「2026年っぽさ」
藤原:『ラムネモンキー』(フジテレビ系)も終盤、すごかったですね。主人公たちが歩んできた道の根っこが腐っていたことに気付く話で。町の人たちや主人公たちの親も気づかぬうちに悪い方に加担していて、その恩恵を受けて主人公たちの道が開かれていて、今があるという。郷愁のドラマなので、普通なら「あの頃は幸せだった」的なの展開になりそうなところを、そこが違うのが面白かったですね。
明日菜子:まさに2026年のドラマだなぁと思いました。綺麗なものの下にドロドロしたものが埋まっているけど、それを直視してしまうとしんどくなってしまうから、みんな知らないふりして生きている。最終回直前の回にはグッときましたね。
オレンジ:最終回の直前に一度、感動のピークを持ってくるのも、やはり古沢良太さん、連続ドラマの作り方が上手いと思いましたね。
明日菜子:『コンフィデンスマンJP』(2018年~)もそうだったんですけど、古沢さんの脚本は、連続ドラマに多くの時間を費やしてきた視聴者に、最後「着いて来て良かったな」みたいな感覚を味わわせてくれる。『ラムネモンキー』もいままで見てきてよかったなぁと思うラストスパートでしたね。
北村:私、第4話くらいで離脱していたんですが、前回の座談会で皆さんの話を聴いて、戻ってきたんですね。 第1話からずっと反町隆史さん演じる吉井雄太の裁判が描かれていましたが、後半に、それが大元のマチルダ(木竜麻生)失踪事件に関わっていたことが分かって。戻って来て良かったです(笑)。
オレンジ:『冬のなんかさ、春のなんかね』と『ラムネモンキー』は放送時間が重なっていましたが、両作とも、現在から過去に遡って、そこからまた現在に至っていく話でしたよね。前者は時系列バラバラで、後者は基本的に時系列通り。最近の海外ドラマでも、そういう作品が増えているので、影響も受けているのかなと思いました。