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松井玲奈×島本理生が語る、病気や痛みとの付き合い方。「食事」が繋ぐ人間関係

2026.3.13

#BOOK

相手が心を閉ざしている時、どう寄り添う?

─痛みや孤独を表しているもう一つのテーマ、「薬」についてお聞きしたいです。知世は家族、椎名さんは病気のことで心を閉ざしている部分がありました。そうした自分の力ではどうすることもできないことに寄り添うとき、お二人はどんなことを心がけていますか?

松井:私ははっきりと「あなたはそこに居てくれるだけでいい」「あなたが大事だ」ということを、ひたすら伝えると思います。でも、相手によって寄り添い方は変わりますよね。

病気になられてしまった知り合いの方が、まだお子さんも小さくて気持ちが弱ってしまったとき、パートナーの方から「あなたが死ぬのが一番迷惑だから死んじゃダメ」って言われたと話してくれたことがありました。あなたは生きなきゃいけない、ということを「一番迷惑」と伝えることは、人によっては傷ついてしまう言葉かもしれないですが、二人だからこそ通じ合える言葉でカッコいいなと思いました。

─「死ぬのが一番迷惑」は「あなたが大事」と同じ意味ですもんね。島本さんはどうですか?

島本:私の理想は、助けを求められるまでは見守りつつ、求められたら力を貸す形なんです。でも、現実はその距離感がなかなかうまくいかない。相手を知ろうとするあまり深く入り過ぎてしまい、気がつけば一緒に落ち込むこともあります。なので、未だに相手との距離感がうまくつかめずに、あがいているところはあると思います。

─距離感の掴み方は、大人になるほど難しくなっていく気がします。自分自身が知世の立場だったら、椎名さんの病気を知って「もっと話したい」と切り込めないかもしれない。もう一歩関係を深めるための態度も悩ましいです。

島本:結果論になりますけど、恋愛関係に限らず、どんな自分を見せたところで続く人とは続くし、続かない人とは続かないのかもしれないと最近は実感しています。若い頃、どうしようもない恋愛の話に付き合ってくれた友達なんて、内心では「面倒臭いな。早く別れればいいのに」って思っていたはず(笑)。それでもお互いに色々な姿を見せ合って、今でもその友人はそばにいてくれているので。どんな人とも誠実に向き合っていたら、自然と関係が長く続く人が現れてくるのかなと思います。

松井:人間関係は鏡だなと思うので、「もしかしたら嫌われているかも」と思ったら相手も構えてしまうし、好きっていう気持ちを全面に出していると反射して返してくれる。なので、相手への好意は素直に口に出していいんじゃないかな、と私は思っていて。私自身、喋っていないと塞ぎ込んでいる風に見られがちなので、言葉にすることを意識しています。

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