第1話から第8話までの累計見逃し配信回数がテレビ朝日番組史上最高記録を更新し続けているドラマ『再会~Silent Truth~』(テレビ朝日系)が17日(火)よる9時の放送で最終回を迎える。
直前の第8話ではついに事件の犯人が明らかとなり、そこに秘められていた数々の嘘もあらわとなった。
主演の竹内涼真だけでなく、ヒロインを演じる井上真央や瀬戸康史、渡辺大知らの迫真の演技も魅力となっている本作について、ドラマ映画ライターの古澤椋子がレビューする。
※本記事にはドラマの内容に関する記述が含まれます。あらかじめご了承下さい。
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大切な人を守るための秘密から事件に

『再会~Silent Truth~』は「秘密」がキーワードとなっているドラマだが、本作を見ていると、秘密とは何かを守るために生まれるものなのだと気付かされる。
岩本万季子(井上真央)のために、兄・佐久間秀之(小柳友)のおぞましい行為を口外しなかった直人(渡辺大知)、万季子の様子に不審さを感じながらも、事件の夜に見たことを警察に告げなかった清原圭介(瀬戸康史)。そして、万季子は一人息子の正樹(三浦綺羅)との生活を守るため、自分の罪を隠していた。
しかし、秘密を秘密のままにしておくためには、嘘をつかねばならない。淳一も万季子も直人も圭介も、事件の夜の出来事、凶器である拳銃のありか、アリバイなど、さまざまな嘘を重ねることになった。
本作における秘密と嘘は、保身のためではなく、愛情のために生まれている。だから、本作の「嘘つき」な登場人物たちからは、誠実さも垣間見える。
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渡辺大知演じる直人の、愛による秘密と嘘の切なさ

それぞれが抱える秘密により嘘は増え、嘘によって事件はこじれていく。直人は、万季子のためにいくつもの嘘を重ねた。自分が秀之を殺した犯人であると主張し、凶器の拳銃は川に捨てたと告白。直人は、正樹が万引きをした事実を知った後に、秀之が射殺されているのを見て、秀之を殺したのは万季子だろうと確信に近いものを持ったのだろう。嘘をつこうが、殺人の罪を被ろうが、彼女を守れるならよかった。それは高校生の頃、秀之から万季子を守れなかったことへの罪滅ぼしだったのかもしれない。
直人が事件現場から万季子に電話で告げた「大丈夫だよ」には、優しい決意がにじんでいた。渡辺大知は、愛による秘密と嘘の切なさを担う人物を見事に演じている。