近年は世界で活躍する日本の音楽家が増えてきたが、Ichika Nitoのようなルートで成功を収めたケースは他にないと言っていいだろう。
まだ大学生だった2016年にInstagramでギターの演奏動画を投稿し始めると、タッピングを駆使した独自の奏法が海外で話題を呼び、2018年に開設したYouTubeチャンネルの登録者は現在約280万人で、そのほとんどが海外のファン。2021年には世界的なギターブランドであるIbanezから日本人初のシグネチャーモデルを発表し、パンデミックが収束を迎えた2023年以降は世界各地をツアーで回って、ギター1本でオーディエンスを熱狂させてきた。
そんなIchika Nitoが1月に1stアルバム『The Moon’s Elbow』をリリースしたこのタイミングで、ピアニスト・角野隼斗との対談を実施。ギターとピアノという楽器の違いはあっても、同世代でどちらも1人で演奏をする「ソリスト」にこだわりがあり、YouTubeを通じて世界に発見され、現在は積極的に海外でライブやコンサートを行なっていたりと、共通点は非常に多い。
ソリストであることに喜びと苦悩を感じながら、楽器やジャンルの既成概念に縛られることなく、いかにして自らの音を見つけ、どんな未来を描いているのか。じっくり語り合ってもらった。
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根底にあるピアノという2人の共通点

ーお2人はコロナ禍に共通の知り合いであるフォトグラファーのogataさんを通じて知り合ったそうですね。当時のお互いに対する印象を教えてください。
Ichika:会う前からYouTubeでかてぃん(角野のYouTube上の名義)の動画を見てて、面白いピアニストがいるなと思って。年齢も近そうだし、仲良くなりたいなと薄ら思ってたし、もともと好感度が高かったから、実際に会えたときは嬉しかったです。
角野:一緒ですね。僕もIchikaの動画を見てたし、会ってみたいと思ってました。いつかどこかで会う機会があるだろうなって、勝手に期待もしてましたね。
Ichika:話してみて、すごく面白いなと思ったのも覚えてて。感性というか、音楽に対する考えの近さを感じたんです。いろんなミュージシャンと会ってみて、考え方が違う人も多いんですけど、かてぃんとは踏み込んだ話もできるなって、当時から思ってた記憶がありますね。
ーIchikaさんが最初に触れた楽器はギターではなくピアノで、幼少期に聴いていた音楽として、ビル・エヴァンスや坂本龍一さんを挙げていますよね。
Ichika:「会う前から好感度が高かった」と言いましたけど、僕はもともとピアニストに対する憧れがめちゃめちゃあるんです。なんならギタリストよりもピアニストに対して「主人公感」みたいなものを感じていて、かてぃんの動画を見て、「うわ、かっけえ!」と思ってたんです。

1994年大阪府生まれ。大学在学中にギター動画の投稿を開始すると、両手を駆使した独自の奏法が海外で話題となりキャリアをスタート。現在のSNS総フォロワー数は500万人を超え、その7割を海外が占める。2021年、Ibanezより日本人初となるシグネチャーモデル『ICHI10』を発表。2022年にはグラミー賞にノミネートされたMachine Gun Kellyのアルバムに参加。日本ではichikoroやDiosのメンバーとして活動し、2026年1月にソロとして待望の初フルアルバム『The Moon’s Elbow』を発表した。
角野:僕が憧れるのはやっぱりピアニストですけど、でもIchikaの動画に対しては……不思議ですけど、「ギタリスト」を見るような気持ちで見てなかったかもしれない。単純に音が気持ちよかったんです。
あとは動画のスタイルも、「演奏が全て」みたいなところが勝手に似てると思ってて。テロップもサムネもなくて、ありのままを出す。そういう意味でも好きでした。

1995年千葉県生まれ。2018年、東京大学大学院在学中に「ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ」を受賞し、音楽活動を本格化。2021年には「ショパン国際ピアノコンクール」でセミファイナリストに選出された。YouTubeでは「Cateen(かてぃん)」名義でも活動し、登録者数は150万人を超える。2024年にSony Classicalから世界デビューアルバム『Human Universe』をリリースし、日本武道館での単独公演も成功させた。2026年1月には最新アルバム『CHOPIN ORBIT』を発表。現在はニューヨークを拠点に、国内外で幅広く活躍中。
ーIchikaさんはクラシックもよく聴いていたんですか?
Ichika:聴いてないですね。子どもの頃にピアノの練習をするときに有名な曲を弾いてたぐらいのレベル。かてぃんはいつからピアノをやってたの?
角野:もう生まれたときからずっと。でも僕は小さい頃、坂本龍一もビル・エヴァンスも知らなかったですよ。未就学児ぐらいの頃に知ってるのは童謡かクラシックしかなかったと思う。
Ichika:うちはばあちゃんがピアノの先生をやってて、いろいろ教えてくれたのと、父親も音楽好きで、専門はハードロックとかヘヴィメタルだったんですけど映画音楽もすごく好きで、その流れで坂本龍一を知った記憶がありますね。あと今思い出したんですけど、昔からラッセル・マローンっていうギタリストが好きで。
ー著名なジャズギタリストですね。
Ichika:まだギターを始めてない時期に、ラッセル・マローンをピアノでコピーしてたんですよ。ジャズギターの滝のようなアルペジオをピアノで再現しようと、それを5〜6歳のときにやってた記憶がある。だからやっぱり、ピアノはルーツとして大きいです。
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研究者としての自分と音楽家としての自分のバランス
ーお2人とも学生時代に研究者の道を進んでた時期があって、途中から音楽1本になったんですよね。改めて、どんな研究をしていたか話してもらえますか?
角野:僕は、大学の頃は音源分離っていうのを研究していて。Siriみたいな感じで、ノイズの中から大事な情報だけを抽出したり、楽器演奏の中で特定の楽器の音だけを抽出したり、それを当時流行し始めていた機械学習の手法で改善、性能を向上させる、みたいな研究をやってました。
大学院のときは自動採譜と、それを応用した自動編曲みたいなことをフランスのIRCAM(フランス国立音響音楽研究所)っていう音響音楽研究所でやってました。自分は耳コピでいろんな音楽をピアノで弾くわけですけど、それが機械にできるのだろうかっていう、より自分の興味に近い研究でした。

Ichika:僕はウイルスを使ってがん細胞を殺す研究をしてました。がん治療の研究の一環なんですけど、プラスミドという延長構造のDNAがあって、その一部を切り取り、そこに新しいDNAの一部を組み入れて、がん細胞を小さくする効果を持つウイルスにする。それを培養して、遺伝子を組み替えて、本当に効果があるのかを実験する、みたいなことを延々とやってました。なので、僕は音楽とは何も関係ないです(笑)。
ーでもお2人のその後の音楽家としての活動を見てると、研究者的な側面があると感じていて。そういうバックグラウンドがあったから、最初から話が合ったのかなと。
Ichika:確かに、音楽に対する向き合い方は理詰めの部分もあるかもしれない。結構思想的な部分も大事だったりするから、そこはあんまり理系ではないかもしれないけど、僕の場合は何かを空想して、それを本気で現実にしたいと思ってるから、そこに至るまでのロジックはすごく理詰めで考えるし、データを集めて実験してる感覚はありますね。

角野:研究者から音楽家になるにあたって、研究者時代に受けたマインド的な影響もめちゃくちゃあると思うんですけど、意図的にそこから離れようとした部分と、両方があって。前者はやっぱり実験精神というか、何事もトライしてみて、いろんなことを取り入れて、今まで人類が積み上げてきたものの先で、もう1歩を積み上げたい、みたいな思い。
もう1つの方は、音楽家というか、芸術家というのは、自分が内なる欲求をもってして表現したいものを表現する、みたいな部分もすごく大事で。研究者はどこまで行っても客観的であることが全てだから、それをどう主観で考えられるようになるか。卒業してからの数年で、そこの意識はかなり変えていったかも。
Ichika:今ってその割合どれぐらい?
角野:半々が理想だと思ってる。常に拮抗する2人の自分がいて、1人がもう1人を常に批判し合っているような状態が自分の中の理想かな。
Ichika:そこは全く一緒。自分の理想を具現化していくプロセスって、すごく客観的に見てるから、楽しくないときもあるし、とにかくストレスが溜まるんです。でもその一方で、自分が本当にやりたいと思う、楽しいと思える「自己表現の音楽」であることがやっぱりすごく大事で、その両軸をどう保っていくか。それは本当に日々考えていることかもしれないですね。

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「ソリスト」としての音への探究と責任感
ーギターとピアノという違いはあっても、お互い「ソリスト」に対するこだわりが強いことは共通点かなと思います。
Ichika:僕は1人で全部の責任を持って完結させた音楽が生む成果にしか喜びを感じられない部分があるんです。もちろんバンドだったり、人と一緒に作る喜びもあるんですけど、それは偶然から生まれる素晴らしさだったりする。そうじゃなくて、自分が最初から最後まで責任を持って設計図を書いて、組み立てて、得たい結果を得て満足するためには、1人で音楽表現をするのが一番いいよねっていう考え方ですね。
角野:ミュージシャンにもいろんなタイプがいると思うんです。オーケストラの中で輝けるタイプ、バンドの一員として輝けるタイプ、真ん中に立つことによって輝けるタイプ。
その中で、僕の場合はソロが向いてるからやっている、という側面がありますね。正直、ピアノ1台だけステージ上に置いて、2000席のコンサートホールとかでやるのはめっちゃ緊張するし。でも、そこで自分が輝けるという実感がある。あと、自分で責任を持ちたいというよりは、自分が100パーセント自由でいられることを楽しんでいるというのもあります。責任はあるけど、自分の責任のもとで、どうすることもできる。それが大きいかもしれない。
ー1人でコンサートをやるとなると、緊張やプレッシャーもものすごくあるけど、でも1人で達成できたとき、表現できたときの喜びが勝る。
角野:それの繰り返しですね。コンサートが終わって、お客さんが喜んでいる顔を見れば、生きてる実感が得られるわけですけど、また次のコンサートの直前になると、「はぁ」(ため息をつく)って(笑)。

ー1人で演奏するソリストにとって、音そのものへのこだわりも非常に強いかと思います。それぞれどのように「自分の音」を見つけていったのでしょうか?
Ichika:音色に対するこだわりはすごくあります。普通のエレキギターのクリーンの音って、アンプを通すと、どうしてもローの音の出力が大きくなって、ハイの音が潰れて聴こえにくくなるから、自分からすると和音が美しくないと思ってたんです。それは多分キャビネットが悪さしてると思って、キャビネットを通さないようにバイパスしてみたんですよ。そうすると逆にハイが強すぎる音になるんですけど、でもこっちの方が自分のイメージには近いと思って、キャビネットを全部取っ払った音作りにしようと。
あとはEQでハイのいらない部分を全部削ぎ落とすと、6弦全部が同じ音量感で出て、各音が分離したニュートラルなクリーンの音が作れる。そこを前提にして、曲ごとの伝えたい感情を表現するために、どんな味付けをしていくのか。そういう考え方ですね。
角野:ピアノの音色は不思議というか、結局ハンマーが弦を叩くだけだから。それなのになんでこんなに音色が変わるのかっていう話なんですけど、どういう加速度で立ち上がって、ハンマーが当たっていくのか、その微妙な物理的な差が、タッチの速度カーブによって生まれるわけですよね。
僕の音は立ち上がりがとても速いと思っていて。だから特に高音において、アタックが強くて芯がある。音価の短い音でそれをやるのが、特徴だと自分では思っています。あとピアノとギターで違うのは、ピアノは鍵盤を10本まで押せるので、和音の情報がかなりあって、その和音のバランスが、我々が感じる音色に関わってきたりすると思うんです。僕はクラシック的な和声がとても好きなので、そういう和声変化に敏感で、これも自分の音色というか、スタイルの1つだと思ってますね。
Ichika:確かに和音はピアノの方が強いかもしれないけど、逆にフレーズ単位での表現力はギターならではのものだと思っていて。なので、フレーズ単位の音楽性はすごく大事にしてます。小節区切りではなく、フレーズとして音楽を分割したときの物語の起承転結だったり。
例えば、ただのタッピングでフレーズを弾いてしまうとチープになっちゃうから、左手の小指で1弦を鳴らしてる間に、右手の人差し指で2弦の音をダブらせて、1弦だけ音をキープしつつ、右手の人差し指だけ若干ビブラートのニュアンスを足す、みたいな。どうすればフレーズとして生き生きするのか、人間の心に響くのか、みたいなことを突き詰めて考えていくのは、自分ならではの音作りかもしれない。
角野:さっき「ベースでクリーンな音を作って、そこから味付けしていく」みたいな話がありましたけど、だから僕はIchikaの音が好きなのかなと思って。僕もピアノで似たようなことを考えるんです。和音を弾くときに、なぜそれを美しいと感じるかというと、それぞれの和音の構成音が透き通っていてバランスがいいからで。
「バランスがいい」というのは、大抵の場合は1番上の音がそれ以外の音に対して、ちょっとだけ芯が出ている状態。だから僕も曲を作り出すベースの部分は、クリーンでなければいけないと思っているタイプではあります。
Ichika:あとピアノからインスパイアされている音の表現があって。ピアノは音が直線じゃなくて、弧を描いてるようなイメージを持っていて、ギターの直線的な音とは違うと思っているんです。それがすごく音楽的で素晴らしいと思っているから、自分も音を出すときは、ちゃんと音が弧を描けているかどうかを意識してるんです。

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「先人が積み上げてきてくれたものを次の世代に渡せるようにしたい」(角野)
ーお2人とも現在では世界を舞台に活躍していることも、大きな共通点ですよね。
Ichika:僕はそもそも日本ではほぼ無名で、評価されたのが最初から世界だったので、それが当たり前だったというか。むしろ日本でライブをやるときの方が緊張するし、特別な感じがあったりするぐらい。ギター1本だけ持って飛行機に乗って、色んな国に行けるのは決して当たり前ではないですけど、これが自分のスタイルかなって。かてぃんはどういう気持ちなの?
角野:僕は逆ですね。まず日本で活動してる期間が数年あって、そこからニューヨークに行ったので。あと、僕は基本クラシックの世界にいるので、ジャンルの雰囲気としての違いもきっとあると思います。日本でクラシックの世界にいると、今日みたいにアーティスト同士で話してたら自然なはずの自己表現の部分が、ネガティブな意味で捉えられることもある。作品に対して、演奏者は透明であるべきっていう美学がクラシック全体にあるけど、東アジアでは特に強いと感じています。
でもクラシック以外の音楽からも影響を受けてきた身からすると、それは表現者として正しいのか? という葛藤があって。それで、自分がやってるようなスタイルが欧米でどういう風に受け入れられるのかは、最初は全然自信なかったけど、最近いろんな国でやらせてもらえるようになって、作品に責任を持った上での自己表現が肯定的に捉えられることが分かってきたので、それは嬉しいですね。
Ichika:東アジア特有でそういうのがあるんだ。
角野:規範から外れないことを是とする文化的側面もあるだろうし、そもそもクラシックはヨーロッパから輸入されてきた文化だから、「正解はこうでなければならない」というのをより強く求めてしまうのもあるかな。それは態度としては正しいと思うし、このバランスは常に気にかけなければならないから難しいんだけど、でもやっぱり、自分が自分の表現をすることに責任を持ちたいかな。

ー日本人が世界で活動する上での難しさをどう感じていますか? Ichikaさんとは以前「アジアンヘイトを経験した」という話をしたことがありましたが、そういった部分をどのように乗り越えていったのでしょうか?
角野:そうだなあ……50年前、60年前に指揮者の小澤征爾さんがヨーロッパに移って、活動を始めていた頃と今はもう全然違って、アジア人のクラシック音楽家が当たり前になってきたので、そういう意味では本当にやりやすくなったと思います。
ー角野さんは現在ニューヨークを拠点にしているわけですが、活動に問題はない?
角野:ニューヨークはアジア人たくさんいますからね。アジアンヘイトみたいな事件もあるにはあるけど、僕がそれを直接的に感じたことは少ないです。アジア人は名前と顔を覚えられにくいとか、言語の壁とか、そういうのはあるにしても僕がコンサートをする限り、僕や日本に対してリスペクトを持って受け入れてくれるし。でもそれは本当に今までの先人が積み上げてきてくれたおかげなので、その積み上げてきたものを自分がまた次の世代に渡せるようにしたいっていうのはすごく思ってます。
Ichika:そうやってパスしていくのはすごく大事ですよね。文化の塔みたいな、石を積み上げて築かれた塔があって、自分も積み上げられてる石の1つなんだと思う。あと最近感じるのがアニメの影響力の大きさです。金子さんとアジアンヘイトの話をしたのって、結構前ですよね?
ー2021年にインタビューをしたときですね。
Ichika:その頃は確かにあったんですよ。「エレキギターは俺たちの楽器だ」みたいな。でもここ3〜4年で急に減って、最近は加速度的に「ジャパニーズカルチャーがイケてる」みたいな雰囲気を感じます。アニメ、ゲーム、マンガ、そういうものの影響で、ヘイトは本当に少なくなりましたね。これはそういったカルチャーを作ってくれた日本のクリエイターたちがいてこそだと思う。だから自分も、変に気負うわけじゃないですけど、そういう先人たちにならいたい、みたいな気持ちはありますね。

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既存の枠組みを脱したギターヒーローを目指している
ーIchikaさんは1月に1stアルバム『The Moon’s Elbow』をリリースしたわけですが、今年も海外で積極的にライブをする予定なんですよね。
Ichika:そうですね。やっぱり1人で全部を完結させるソロスタイルのライブはやっていきたいし、そこをもっと拡張していってもいいなと思っています。
ー角野さんは日本だと武道館やKアリーナ横浜、海外ではカーネギーホールも経験されているわけですが、ソロのコンサートのあり方、理想像をどう考えていますか?
角野:どのコンサートでも自分の中に軸として持っているのは、過去の音楽とされがちなクラシックを現代と接続して、クラシックを「生きた音楽」として提示すること。そして、そこに現代を生きている自分だからこその要素を必ず入れること。そのために、クラシックの曲と自分の曲を並列してプログラムしたり、間に自由に即興したり、違う楽器を入れてみたり、そういうことをもっと突き詰めていきたいと思ってます。

ー歴史とも接続しながら、楽器やジャンルの既成概念には縛られずに、現代ならではの新しい表現をする。そこもお2人の共通点と言えそうですね。
Ichika:確かに。エレキギターもトラディショナルから割と抜け出せていない楽器だなと思っていて、カルチャー的にも、楽器の構造的にも、「エレキギターはこうでなきゃ」みたいなのがだいぶあるんです。今自分が目指してるのは、既存の枠組みを脱したギターヒーローなんですよね。今はまだ「ギターヒーロー=ロックスター」みたいな構図があると思うんですけど、「ギターはこういう弾き方もあるんだよ」という新たな道を提示したい。必ずしも友達とバンドを組まなくてもよくて、狭い部屋で1人でポロポロギターを弾く、しかもアコギじゃなくてエレキでもいい。そういうこれまでとは別の形のギターヒーローとして、象徴的な存在になれるといいなって。
ーソリストとして、新しい時代のギターヒーローを目指すと。
Ichika:周りの同世代たちがみんなバンドをやって、楽しそうにジャカジャカやってるのを傍目に見ながら、1人で違うことをやってると、「本当にこのやり方であってるのかな?」って、僕自身その不安感は多少あったんです。でも僕はそれでここまで来たし、同じような思いを持っている人を肯定できるような存在になりたい。もちろん誰かと一緒に音楽をやるのも楽しいけど、1人でも音楽は完結できるし、素晴らしい音楽はできるんだよって、誰かを後押しできるようになりたいですね。

Ichika Nito『The Moon’s Elbow』

Track List:
1.Where I Begin
2.Lost Stars
3.Echo feat. Nakajin
4.LA NUIT feat. NIX
5.The Itch feat. Manuel Gardner Fernandes, Feryquitous
6.The Moon’s Elbow feat. Marcin
7.I’m Your Ghost feat. Flower.far
8.we weren’t, were we?
9.should’ve cried
10.in your quiet feat. Yvette Young
11.Where I Return
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