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Ichika Nitoと角野隼斗が語り合う音楽哲学。世界で活躍する同世代ソリストの共鳴

2026.3.6

Ichika Nito『The Moon’s Elbow』

#PR #MUSIC

近年は世界で活躍する日本の音楽家が増えてきたが、Ichika Nitoのようなルートで成功を収めたケースは他にないと言っていいだろう。

まだ大学生だった2016年にInstagramでギターの演奏動画を投稿し始めると、タッピングを駆使した独自の奏法が海外で話題を呼び、2018年に開設したYouTubeチャンネルの登録者は現在約280万人で、そのほとんどが海外のファン。2021年には世界的なギターブランドであるIbanezから日本人初のシグネチャーモデルを発表し、パンデミックが収束を迎えた2023年以降は世界各地をツアーで回って、ギター1本でオーディエンスを熱狂させてきた。

そんなIchika Nitoが1月に1stアルバム『The Moon’s Elbow』をリリースしたこのタイミングで、ピアニスト・角野隼斗との対談を実施。ギターとピアノという楽器の違いはあっても、同世代でどちらも1人で演奏をする「ソリスト」にこだわりがあり、YouTubeを通じて世界に発見され、現在は積極的に海外でライブやコンサートを行なっていたりと、共通点は非常に多い。

ソリストであることに喜びと苦悩を感じながら、楽器やジャンルの既成概念に縛られることなく、いかにして自らの音を見つけ、どんな未来を描いているのか。じっくり語り合ってもらった。

根底にあるピアノという2人の共通点

左から角野隼斗、Ichika Nito

ーお2人はコロナ禍に共通の知り合いであるフォトグラファーのogataさんを通じて知り合ったそうですね。当時のお互いに対する印象を教えてください。

Ichika:会う前からYouTubeでかてぃん(角野のYouTube上の名義)の動画を見てて、面白いピアニストがいるなと思って。年齢も近そうだし、仲良くなりたいなと薄ら思ってたし、もともと好感度が高かったから、実際に会えたときは嬉しかったです。

角野:一緒ですね。僕もIchikaの動画を見てたし、会ってみたいと思ってました。いつかどこかで会う機会があるだろうなって、勝手に期待もしてましたね。

Ichika:話してみて、すごく面白いなと思ったのも覚えてて。感性というか、音楽に対する考えの近さを感じたんです。いろんなミュージシャンと会ってみて、考え方が違う人も多いんですけど、かてぃんとは踏み込んだ話もできるなって、当時から思ってた記憶がありますね。

ーIchikaさんが最初に触れた楽器はギターではなくピアノで、幼少期に聴いていた音楽として、ビル・エヴァンスや坂本龍一さんを挙げていますよね。

Ichika:「会う前から好感度が高かった」と言いましたけど、僕はもともとピアニストに対する憧れがめちゃめちゃあるんです。なんならギタリストよりもピアニストに対して「主人公感」みたいなものを感じていて、かてぃんの動画を見て、「うわ、かっけえ!」と思ってたんです。

Ichika Nito(イチカ ニト)
1994年大阪府生まれ。大学在学中にギター動画の投稿を開始すると、両手を駆使した独自の奏法が海外で話題となりキャリアをスタート。現在のSNS総フォロワー数は500万人を超え、その7割を海外が占める。2021年、Ibanezより日本人初となるシグネチャーモデル『ICHI10』を発表。2022年にはグラミー賞にノミネートされたMachine Gun Kellyのアルバムに参加。日本ではichikoroやDiosのメンバーとして活動し、2026年1月にソロとして待望の初フルアルバム『The Moon’s Elbow』を発表した。

角野:僕が憧れるのはやっぱりピアニストですけど、でもIchikaの動画に対しては……不思議ですけど、「ギタリスト」を見るような気持ちで見てなかったかもしれない。単純に音が気持ちよかったんです。

あとは動画のスタイルも、「演奏が全て」みたいなところが勝手に似てると思ってて。テロップもサムネもなくて、ありのままを出す。そういう意味でも好きでした。

角野隼斗(すみの はやと)
1995年千葉県生まれ。2018年、東京大学大学院在学中に「ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ」を受賞し、音楽活動を本格化。2021年には「ショパン国際ピアノコンクール」でセミファイナリストに選出された。YouTubeでは「Cateen(かてぃん)」名義でも活動し、登録者数は150万人を超える。2024年にSony Classicalから世界デビューアルバム『Human Universe』をリリースし、日本武道館での単独公演も成功させた。2026年1月には最新アルバム『CHOPIN ORBIT』を発表。現在はニューヨークを拠点に、国内外で幅広く活躍中。

ーIchikaさんはクラシックもよく聴いていたんですか?

Ichika:聴いてないですね。子どもの頃にピアノの練習をするときに有名な曲を弾いてたぐらいのレベル。かてぃんはいつからピアノをやってたの?

角野:もう生まれたときからずっと。でも僕は小さい頃、坂本龍一もビル・エヴァンスも知らなかったですよ。未就学児ぐらいの頃に知ってるのは童謡かクラシックしかなかったと思う。

Ichika:うちはばあちゃんがピアノの先生をやってて、いろいろ教えてくれたのと、父親も音楽好きで、専門はハードロックとかヘヴィメタルだったんですけど映画音楽もすごく好きで、その流れで坂本龍一を知った記憶がありますね。あと今思い出したんですけど、昔からラッセル・マローンっていうギタリストが好きで。

ー著名なジャズギタリストですね。

Ichika:まだギターを始めてない時期に、ラッセル・マローンをピアノでコピーしてたんですよ。ジャズギターの滝のようなアルペジオをピアノで再現しようと、それを5〜6歳のときにやってた記憶がある。だからやっぱり、ピアノはルーツとして大きいです。

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