INDEX
強烈で極端な登場人物の魅力
─今作はどんなところに魅力を感じましたか?
ヒナタカ:主要キャラクターがみんなインパクトがありますよね。僕は特に誘拐犯の1人で、引きこもりの青年のドン(エイダン・デルビス)に対して、「絶対にいい子じゃん! 幸せになって!」って自分の子どもを思うような気持ちで観ていて。最後まで観ても、彼はもっともまともなキャラクターだと思いました。

伊藤:私もドンがこの映画の中の良心であって、このピュアな印象は役者をオーディションで選んだからこそ持ち味が出たのかな、と思いました。
ヒナタカ:ドン役のエイダン・デルビスは自閉症スペクトラムの当事者でもあるんですよね。テディ役のジェシー・プレモンスと、ミシェル役のエマ・ストーンというスター俳優に対して、ただ2人に従うだけでなく、しっかりした自分の意見もある……という役柄が、俳優としての挑戦とシンクロしているように感じました。
伊藤:私はエマ・ストーンが、とにかくカッコイイということを言いたいですね。どんな表情もポーズも様になっていて、「今回のエマ・ストーンがダントツで素晴らしい!」と、友人におすすめしているところなんです。

伊藤:印象的なシーンといえば、ミシェルがテディから渡された服の襟に「SANDY G」と書いてあることを発見するところですね。そこで彼女は、それがテディのお母さんの名前だと気づいて、テディの正体がわかるという大事な場面。ここから一気に物語の展開が加速するので、ここからのミシェルが特に見どころです。
また、テディは感情がすごく顔に出るキャラクターなのでわかりやすい。ブラックなユーモアのある作品ですが、中でもコメディを背負っているのがこのテディを演じたジェシー・プレモンスだと思います。
