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映画『ブゴニア』ラストの意味は? 音楽や演出の奥深さも語る座談会

2026.3.6

#MOVIE

強烈で極端な登場人物の魅力

─今作はどんなところに魅力を感じましたか?

ヒナタカ:主要キャラクターがみんなインパクトがありますよね。僕は特に誘拐犯の1人で、引きこもりの青年のドン(エイダン・デルビス)に対して、「絶対にいい子じゃん! 幸せになって!」って自分の子どもを思うような気持ちで観ていて。最後まで観ても、彼はもっともまともなキャラクターだと思いました。

左からドン(エイダン・デルビス)、テディ(ジェシー・プレモンス)

伊藤:私もドンがこの映画の中の良心であって、このピュアな印象は役者をオーディションで選んだからこそ持ち味が出たのかな、と思いました。

ヒナタカ:ドン役のエイダン・デルビスは自閉症スペクトラムの当事者でもあるんですよね。テディ役のジェシー・プレモンスと、ミシェル役のエマ・ストーンというスター俳優に対して、ただ2人に従うだけでなく、しっかりした自分の意見もある……という役柄が、俳優としての挑戦とシンクロしているように感じました。

伊藤:私はエマ・ストーンが、とにかくカッコイイということを言いたいですね。どんな表情もポーズも様になっていて、「今回のエマ・ストーンがダントツで素晴らしい!」と、友人におすすめしているところなんです。

ミシェル(エマ・ストーン)

伊藤:印象的なシーンといえば、ミシェルがテディから渡された服の襟に「SANDY G」と書いてあることを発見するところですね。そこで彼女は、それがテディのお母さんの名前だと気づいて、テディの正体がわかるという大事な場面。ここから一気に物語の展開が加速するので、ここからのミシェルが特に見どころです。

また、テディは感情がすごく顔に出るキャラクターなのでわかりやすい。ブラックなユーモアのある作品ですが、中でもコメディを背負っているのがこのテディを演じたジェシー・プレモンスだと思います。

(C)Yorgos Lanthimos

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