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『テミスの不確かな法廷』レビュー “宇宙人”の裁判官は、誠実に悩み続ける

2026.2.3

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©NHK
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「宇宙人」安堂にしかできない事件の紐解き方

裁判官でありながら、ジャージに革靴で事件があった場所に赴く安堂© NHK
裁判官でありながら、ジャージに革靴で事件があった場所に赴く安堂©NHK

東京から前橋地方裁判所第一支部へと異動してきた裁判官・安堂清春は、様々な生きづらさを抱えているが、思うところあって自らの特性を隠し、「普通」を装って仕事をしている。第1話の冒頭における「僕の仕事は社会の約束事に則って、地球人の争いを解決するため、適切な判断を下すこと」という安堂のモノローグが示すように、本作は「宇宙人が地球人を見つめる」かのように世界を見つめる彼が、彼にしかできない方法で、難解な事件を紐解いていく物語だ。

「彼にしかできない方法」とは何か。それは、第4話において彼の上司である部長判事・門倉(遠藤憲一)が法廷で啖呵を切った「型にはまっていると見えない真実がある」ということではないだろうか。安堂は、自宅で資料を丹念に読み込んでいたのに、気になったことがあると居ても立ってもいられずジャージに革靴で事件があった場所に赴いてしまう。彼の信条である「分からないことを分かっていないと、分からないことも分からない」のために、おかしいと思ったことをそのままにすることができず、時間をかけてどこまでも追求し、あらゆる可能性を探る。そして、第1話で市長を襲った青年・江沢(小林虎之介)や、第2話で友人を殴って昏睡状態にした高校生・栗田(山時聡真)、第3・4話で父親の死の真相解明を願う四宮(伊東蒼)といった、法廷で真っ直ぐにぶつかってくる若者たちの思いに対しても、愚直に向き合う。

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