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『テミスの不確かな法廷』レビュー “宇宙人”の裁判官は、誠実に悩み続ける

2026.2.3

#MOVIE

©NHK
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『宙わたる教室』から連なる小林虎之介・伊東蒼の好演

安堂が担当する裁判の被告人・江沢卓郎役を演じた小林虎之介© NHK
安堂が担当する裁判の被告人・江沢卓郎役を演じた小林虎之介©NHK

NHKドラマ10『テミスの不確かな法廷』は、新聞記者でもある直島翔による同名小説(KADOKAWA)を原作に、脚本を『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』シリーズ(フジテレビ系)や『イチケイのカラス』シリーズ(フジテレビ系)の浜田秀哉が手掛けている。また、チーフ演出の吉川久岳をはじめ、2024年に放送された定時制高校の生徒たちを描いた傑作ドラマ『宙わたる教室』(NHK総合)の制作チームが参加している。球体の連なりを基調としたオープニング映像のアニメーションや、『宙わたる教室』で生徒を演じていた小林虎之介、伊東蒼の好演(それぞれ第1話、第3・4話に出演)など、両作にはつながりを感じさせる部分があり、それを見つけるのも楽しい。

大人たちの醜さを真っ直ぐに見つめる原告・四宮絵里を演じた伊東蒼© NHK
大人たちの醜さを真っ直ぐに見つめる原告・四宮絵里を演じた伊東蒼©NHK

小林虎之介は第1話に、裁判官である主人公・安堂が担当する裁判の被告人・江沢卓郎役で登場。裁判でのやりとりの中で、本作の本質とも言える安堂の「分からないことを分かっていないと、分からないことは分かりません」という言葉を引き出した。また、伊東蒼は第4話で、大人たちの醜さを真っ直ぐに見つめる原告・四宮絵里を演じた。「裁判ってなんなんでしょうか。毎回いろんな人がそれぞれの立場で都合のいいことを言って、真実がどんどん変わっていく。ただ、私は本当のことが知りたいだけなのに」という台詞が印象的だ。どちらも法廷で安堂と出会い、真実や判決だけでなく自分自身とも向き合うことになった若者という、本作にとってなくてはならない重要な役割を担っていた。

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