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リブートによる一人二役を見事にこなす鈴木亮平

リブートして儀堂として生きることになった陸。鈴木亮平は、儀堂と陸を一人二役で演じ、自分が演じている儀堂に対して、正反対の人物・陸が儀堂を無理やり真似るという複雑な芝居を見事にこなしている。
なによりも注目したいのは、鈴木が儀堂と陸を演じるときの「目」の違いだ。第1話冒頭で本物の儀堂を演じた鈴木は、瞳に暗い闇を携えているように見えた。合六に協力しながら、一香や夏海を利用して合六の金を横領する儀堂の悪の一面が、光のない黒目から漏れ出るような印象があった。一方で、陸として儀堂になりすましているとき、その瞳には常に状況への戸惑いの感情が見える。同じ鈴木の目だが、陸の目には儀堂になりすまさなければならない辛さと大きな不安が漂っている。鈴木が、瞳に宿らせる光や感情の違いを使い分けて自然に2役を演じることで、リブートという特殊設定に説得力を生んでいるのだ。
第4話では、陸と儀堂が同じ顔であることを活かし、視聴者をも騙す展開があった。儀堂が死んでいると思い込ませたことを利用したトリックで、筆者は完全に騙された。この展開により、陸vs儀堂、画面だけ見れば鈴木vs鈴木という異様な構図が実現。服装も含めて見た目はほぼ同じなのに、目の開き具合、声の抑揚、顔の筋肉の使い方だけで、別人であると認識させてしまう鈴木の演技力に、恐ろしさすら感じる。