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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

「経済合理性」か「挑戦の場」か。渋谷がクリエイターの聖地であり続けるための挑戦

2026.2.10

『DIG SHIBUYA 2026』

#PR #ART

「経済合理性」か「挑戦の場」か。10年後、渋谷がクリエイターの聖地であり続けるために今できること

ーお話を伺っていると、未来の話だけでなく、どこか懐かしい「記憶」にも触れているような気がします。

宮本:そうなんです。今回の作品群を見ていると、渋谷の歴史や風景、地域の思い出をトリガーにしているものがすごく多い。実は時間の軸でも「ディグ」しているんです。

また、『DIG SHIBUYA』のような活動は、実は昔から渋谷に根付いていて。Commons Archive Collectiveという昔の渋谷を切り取った写真を掘り起こしているチームがいるんですけど、その方たちの写真を見てたら、「宮本さんと同じような人、昔からいるんですね」って言われて(笑)。

60年ほど前に渋谷で数回だけ開催された『わんわんカーニバル』というパレードがあったんです。公園通りで巨大な犬をみんなで運ぶというまるでハチ公へのトリビュートのようなイベントで。当時から、渋谷を中心に新しいことにチャレンジしようとする団体がいたんですよね。人間活動の本質は、今も昔も変わらないのかもしれません。

渋谷まつり / わんわんカーニバル:1966年(昭和41年)11月3日撮影 (c) SHIBUYA CITY

ー景色が激変していく渋谷だからこそ、改めて歴史を掘り起こす意味があるのですね。最後に、10年後の渋谷へのビジョンを教えてください。

久納:やはり「実験に寛容な街」であってほしいです。住んでいる人、働いている人、遊びに来た人。誰もが普通に実験に加わり、自分を表現しながら参加できる。『DIG SHIBUYA』がそのための「ひらかれた機能」として、地域に根ざした文化として継続していることが理想です。継続することで、去年は行かなかったけれど今年は行ってみよう、という人が増えていく。そうやって理解者と応援者を増やしながら、地域の文化として成熟していってほしいですね。

宮本:10年後、すごくリアルな課題も抱えています。再開発は止まりませんし、地価も物価も上がっています。渋谷が「お金のある人だけが経済合理性に基づいて使う街」になるのか、それとも「チャレンジしたい人が活動の場として選べる街」であり続けられるのか。今、まさに岐路に立たされています。行政が関わり、地域の人が関わることで、渋谷をもっとあらゆる人に開いていく。10年後、「新しいことを始めるなら、やっぱり渋谷だよね」と、若い世代や世界中のクリエイターから選ばれる場所であってほしい。不完全なものを楽しみ、一緒に見守れる。そんな優しさと刺激が共存する街への足がかりとして、このプロジェクトを育てていきたいです。

『DIG SHIBUYA 2026』

日程:2026年2月13日(金)〜2月15日(日)
場所:渋谷公園通り周辺エリア、代々木公園ケヤキ並木、渋谷区立北谷公園などの公共スペースや周辺のギャラリースペース、Spotify O-EAST他
参加費用:無料(ただし、一部のプログラムは有料)
主催:SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会
独立行政法人日本芸術文化振興会・文化庁

共催:渋谷区
後援:一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザイン

公式サイト:https://digshibuya.com/(日本語版)| https://digshibuya.com/en/(英語版)
公式Instagram:https://www.instagram.com/digshibuya/

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