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『グッドワン』インディア・ドナルドソン監督に聞く、17歳の少女が抱く孤独と救いの形

2026.1.15

#MOVIE

閉鎖的な大人の世界からの救い。スマホは17歳のライフライン

―劇中、主人公のサムはキャンプファイヤーでの出来事を境に、父親やその友人のマットという大人たちに対して深く失望します。これは監督ご自身の経験がパーソナルに反映されているのでしょうか。

ドナルドソン:映画で描かれた具体的な出来事が、そのまま私の実体験に基づいているわけではありません。ただ、サムが抱えている思いや感情の揺らぎは、私が10代の頃に感じていたもの、そのものです。具体的な事件はフィクションですが、そこに込められた感情の部分は非常にパーソナルな投影と言えます。

©2024 Hey Bear LLC.

―監督ご自身も現在お子さんがいらっしゃいますが、自身が親になったことで、10代の頃と比べて大人や、親に対する見方は変わりましたか。

ドナルドソン:親になったことで、自分の親の気持ちが改めて痛いほどわかるようになりました。彼らへの共感が深まり、よりつながりを感じるようになりました。自分の親だけでなく、すべての親に対して尊敬と感謝の念を抱いています。

親とは、日々成長する子どもとの関係を築くために、常に我慢強さを求められる存在です。子どもを導きたいという思いと、その子自身の子どもらしさをありのままに受け入れなければならないという葛藤はきっと誰しもあると思います。親になって、その難しさを痛感させられている最中です。

©2024 Hey Bear LLC.

―コロナ禍の10代にとってスマートフォンが重要だったというお話がありました。親としてはスマホの怖さを感じることもあるかと思います。本作ではそれが10代にとっての希望として描かれているのが新鮮でした。

ドナルドソン:私も1人の親としては、子どもがいつかスマホを欲しがる日が来るのがとてもとても怖いです(笑)。できるだけ先延ばしにしたい! ただ、この映画におけるサムにとって、スマホは友人たちとつながるためのライフラインです。父親たちとのハイキングという閉鎖的な空間から、自分の世界へ戻るための救いとして描きました。

©2024 Hey Bear LLC.

ドナルドソン:サムは決して父親に無理やり連れてこられたわけではなく、自然も好きだし、父親との関係も基本的には健全です。その上で、スマホをバランスよく使いこなし、自分自身ともしっかり向き合える、非常にたくましくバランスの取れた若い女性です。私はそんなサムが大好きなのです。

―本作を観ればみんな、サムのことが好きになると思います。ありがとうございました。

『グッドワン』

1月16日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町他全国ロードショー
監督・脚本:インディア・ドナルドソン
出演:リリー・コリアス、ジェームズ・レグロス、ダニー・マッカーシー
2024年/アメリカ/英語/89分/2.00:1/5.1ch/カラー/原題:Good One/日本語字幕:堀上香
提供:スターキャット/配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
©2024 Hey Bear LLC.
公式サイト:https://cinema.starcat.co.jp/goodone/

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